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ヘーゲル読解入門―精神現象学を読む

価格: ¥5,775
カテゴリ: 単行本
ブランド: 国文社
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ドイツ語→フランス語→日本語 ★★★★☆
ドイツ語で書かれたヘーゲルの『精神現象学』を、コジェーヴがフランス語で解説している。それをまた日本語に訳しているわけだが、なかなか読みやすい(あくまでも他のヘーゲル解説書と比較しての話である。ごく一般の本と比べたらやはり読みにくい)。

コジェーヴという人が、よほどしっかりした文章を書くのだろう。

ラカンやバタイユなど講義に出席していた人間はもちろん、他のフランス現代思想家にも少なからず影響を与えているのが本書である。
そればかりか、巷で「精神現象学解説」を謳っているものの多くが、何らかの形でコジェーヴを参照しているといってよい。
特に、「主人と奴隷の弁証法」について論じているものはほぼ間違いなく本書に依拠していると思われる。

コジェーヴは、学者としてだけでなく政治の分野でもかなりの貢献をした人物だと聞いている。
フランスの官僚として、EU統合に尽力したらしい。

おそらく彼は、EU=ヨーロッパ連合にヘーゲルのいうところの「国家」を見出していたのではないか。つまり、EUとは「われであるわれわれ」もしくは「われわれであるわれ」としての「精神」であり、そのような共同体の誕生はコジェーヴにとって「歴史の終り」を意味していたのである。
世界一受けたい講義 ★★★★★
バタイユでしたか、コジェーヴの「ヘーゲル」を識っている人間とそうでない人間とは世界観が決定的
に違うのだという意味のことをどこかで書いていたように思います。岡本太郎も出席していた有名な
「精神現象学」の講義録です。時間と熟読を要しますが、ひとたび理解すれば、体系に呑みこまれる快感と吐き気に脳がビリビリ痺れます。
哲学書で「自分を鍛えたいぞっ」と思っている人たちに最適 ★★★★★
 この哲学書は、とても分厚いものですが、内容は至ってシンプルです。これは、単なるドイツ哲学者ヘーゲルの解説書ではありません。

 この本は、「人間は、一体、この自然界でどれほどの事を為し得る存在なのか?」という問題をめぐって、私達にとびきりの刺激を与えてくれます。これは、「人間の可能性」についての本です。
 

 コジェーブは、本書に於いて、彼の理想としての人間像を描き尽くそうとします。彼は、究極の理想社会を作るまでに至る人間の可能性を、いわば整合的な論理を超えた一つの「物語」として、本書で提示しています。

 本書は、元来、講義でコジェーブが継続的に六年間語り続けたものを活字化しており、いわば、一人の若き天才哲学者の「知識」と「教養」と「情熱」の結晶!と言えるものです。

 「とことん人間について考えてみたいなぁ」と、一度でも思った経験のある人ならば、しばし時間を作って本書を開いてみてください。

 すこぶる鍛えられますよ。