小林源文の作品でわたしが一番好きで、かつ軍事マニア以外にも
ぜひ読んでほしい作品。この本は第二次大戦の東部戦線が舞台で
あるが、一番伝えたいメッセージは主人公であるバウアーの生様
である。企業の管理者、もしくは管理者候補に、組織運営とは何
か、部下をやる気にさせるにはどうしたらよいか、ここにひとつ
の答えがある。
主人公のラストは、彼の責任感の強さがあらわす予想された結末
であるが、しかし彼のように生きられる人がいまの世の中に、自
分の周りに何人いられるだろうか?
最近同様の作品が著者から出ていないのは大変残念である。
復活を期待したい。