ヒーローの考え方が?
★★★☆☆
主人公サラは、妹の夫を殺した疑いで裁判にかけられますが、裁判では無罪となります。ところが、それを傍聴していたマックス(有名新聞のオーナー)がなぜかサラが真犯人であると思い込み、自分の新聞でこの事件をあおります。その結果さまざまな不都合が生じ、サラは故郷を追われ、不安定な生活を余儀なくされます。三年後偶然の出来事から二人は出会い、互いに惹かれあいます。義弟は生きているのか、死んでいるのか。死んでいるなら誰が殺したのか、死体はどこに?というような謎解きとともに二人のロマンスは進んでいきます。
話の内容は、それなりにおもしろかったのですが、ヒーローの考え方に時々?という思いがあり、今ひとつ楽しめませんでした。たとえば、自分の新聞のせいでサラが苦しい3年間を過ごしたことを知ったマックスですが、あまり罪悪感を感じていないように思えました。「サラならわかってくれる」とか「必要なら謝ろう。少しぐらいならひれ伏してもいい。」など、いつも上から目線です。「償いをする」といいつつ、サラの意見も聞かず強引に物事をすすめようとしていたり。彼がもう少し謙虚に描かれていればいいのになあと思いました。