ホントに大好評〜?
★☆☆☆☆
ゴッドファーザーの映画・原作共に観て・読んでますし、マイケル・コルレオーネが主要人物として出てくる『ザ・シシリアンbyマリオ・プーヅォ』も読んでいますから、ずっと本作には期待していたのですが・・・。
これってホントにゴッドファーザーの続編?・・・疑問ですね。
マリオ・プーヅォは映画『ゴッドファーザーPART3』(&オメルタ・ラストドンの両作品)でも明瞭なように、晩年は往時の輝きを失っていたと思います。
だから、マーク・ワインガードナーさんが正式な後継者としてご本人から認定されていたとしても、あまり意味無いと思うのです。
本作で一番不満なのは、マイケル・コルレオーネが意に沿わぬ人物を極力殺す事です。
決して直接手を下す事は無いですが・・・。
でも・・・、私の愛する‘マイケル・コルレオーネ’という人物は、そんな極端に物事を捉える性格ではなくて、殺人に関しても必要だから最終決定を下す・・・決して感情で物事を決めない・・・そんな極めて客観冷静な人物である筈なんです。
だからこそ、映画PART3で娘が殺された際の慟哭シーン・・・初めて感情的な姿を皆の前で晒した・・・において、マイケルを知る皆が‘娘の死’より‘マイケルの抑制が外れた点’に衝撃を受ける名シーン(PART3は他に見るべき場面無い程の駄作ですが)につながると思ふのですが・・・。
『リターンズ』に引き続き、『リベンジ』が出るそうですが、不満だけども読みますよ。
買って読みます。
最後に、マフィアと米国政治家の関係に関しては‘ジェームズ・エルロイ’の方が描写の点でもストーリー性の点でも登場人物キャラクターの点でも、圧倒的に魅力・迫力があると思います。深くて暗い闇を体感したいなら、『アメリカン・タブロイドbyエルロイ』をどうぞ!
でも、あっちを読んだら、こっちに満足しなくなると思いますけど・・・。
なるほどなるほど
★★★★★
映画の「ゴッドファーザー」も大好きだけれど、アメリカの近代史(陰謀史?)に興味のある私にとって、この本はクリティカルにヒットしました。ケネディ家とシナトラ、そしてマフィアとの関係が見事に作中に活かされてます。次回作ももう今年の終わりには発表されるそうです。ということは、やはり今度はケネディ暗殺の話がフィーチャーされるんでしょうね。楽しみです。
スピンオフの楽しみ
★★★★★
映画「ゴッドファーザー」ファンの私は、マリオ・プーゾの小説は読んだことがないが、映画のスピンオフ小説として楽しく読めた。「ああ、こうきたか!」「この手があったか!」という感じかな。実に面白かった。映画ファンならニヤリとさせられる導入から、一気に読めること請け合い。しかも、年末には(アメリカで)この小説の続編が出るらしい。映画化の話があるのか気になるところ。とにかく、おすすめの一冊。