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出版状況クロニクル

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 論創社
Amazon.co.jpで確認
いよいよ大きな転換が求められる出版業界 ★★★★☆
2007年〜2009年の出版状況のトピックスと、それについての考察をまとめた本。
この時期は中小の出版社の廃業、取次の再編成、印刷会社の介入などが目立ち、
全体的に暗いニュースに覆われている。

日販、CCC、MPD、ブックオフの関係について、やけに重点を置いている観は否めないが、
中古書店、複合書店の拡大により、売り場がエンターテイメント偏重になり、
それが出版物全体の脆弱化につながっているという点は、確かに一因ではあると思う。
また日本の返本率の高さと、再販制への問題など考えさせられる事実が多くあった。

ただ、電子出版やデジタルデバイスへのことについての表記や先見性が見られず、
あくまでフィジカルな雑誌、本の流通という点からしか見ていない印象。

「よげん書」ではなく、現実の事に... ★★★★★
10年前から始まった「出版社と書店はいかにして消えていくか―近代出版流通システムの終焉」
「出版業界の危機と社会構造」ですが、本当に僅か2〜3年まではそうはいってもまだ信じられない部分がありましたが...
さすがに此処に来て、この本の通りに状況が悪化している事を認めざるをえないですね。哀しいくらい...

「出版業界の危機〜」が2001年〜2007年まで、本書は2008年〜2009年3月まで!
最新情報はネットで公開されているので、そちらを頻繁にチェックすべきですね。

壮絶な内容に息を飲みながら、一気に読了してしまいました。
そろそろ業界の自浄作用が働かないと...