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出版社と書店はいかにして消えていくか―近代出版流通システムの終焉

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 論創社
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データで解く出版不況の構図(前編) ★★★★★
 現在の日本では、出版不況が少しずつだが、着実に進行している。これは一体、どういうことなのだろうか?
 この本は、小田さんとある出版社の経営者(但し、名前は省略されている)が、多くの資料を基にしながら、出版社、取次、書店の危機について対談する形式を採っているが、実際にこれを読んでみると、私がこれまで思っていた常識が、完全に通用しなくなったのではないかと感じてしまう。
 実を言うと私は、流行に関係無く読みたい本を狙い買いして、且つこれを長年に渡って、何度も何度も読み続けることが当然だと思っていた。ところが現在では、読者のタイプそのものが完全に変わってしまった。その結果、なぜ近代流通システムが機能不全に陥ってしまったのかを、この本ははっきりと論じていると言える。

 もちろん、論じている内容はこの他にも沢山あるが、はっきり言って、ここまで出版不況の構図を上手く論じている本は、なかなか無いと思う。
 だから、出版不況について詳しく知りたい人は、まずこの本を読んで欲しいと思う。
出版社経営者の説得力 ★★★★★
実は、実際に読むまではわざと物事をスキャンダラスに書く批判本の類かと思っていました。

しかし中身を読んで、印象ががらりと変わりました。著者は自らも弱小と呼べる規模の出版社を経営する立場にあります。そうでありながら、直接の商売相手である取次ぎや書店に深く絡んだ内容の本を出すのは、当時はなおさらとても勇気のいることだっただろうと思います。つまりそれは、そんな行動を起こさずにはいられない実情が、出版業界にはあるという事なのでしょう。

正直に言って、近代流通システムの破綻という著者の主張が、どの程度真実であるのか、門外漢の私には知るべくもありません。
しかし資料に裏付けられた文章の説得力、学者の空論にはなり得ない著者の立場、そして何より現在の出版不況そのものが、この本の主張を暗に裏付けているような気がします。
このままでは、どこでも本が買えなくなります ★★★★★
もう9年も前に予言されていた内容は、現在の状況に照らし合わせると異様にリアルです。
(1999年度版の復刻ですが、内容が加筆されているようなのでこちらの方がお勧めです)
「どすこい 出版流通」で紹介されていたので、すぐに読んでみてビックリしました。
何の手も打たれなければ間違いなく、このまま業界の状況は尻蕾で死んで行くのでしょうね。
本好きにはどうしようもない状況です。
流通手段の消滅ならば話はまだマシ(?)ですが、出版社の消滅も同時に進んでいるというのは絶望的です...
一読者の私達も問題意識を持たねばいけないのではないかと...!?
結局は私達、読者に戻ってくる問題ですから。
(この本では「読者」と「消費者」とは違う意味で定義されているようです)

取次、出版社、本屋の財務状況がこんなに悪化しているとは...
チェーン店の「飛ばし」は、本当に文章にしていいのか...?過激な内容です。
極論で、出版社が潰れても読者はそんなに困らない。今までに出た本でも読書は続けられるのでは?
と書かれていますが、近年の程度の低い新刊本の嵐を考えると、皮肉にも確かにそうかもしれません...
すぐに「出版業界の危機と社会構造」を注文しました。
本好きの人には参考になるかもしれません ★★★★★
本を読むのは大好きだが、出版、書店業界の実情には関心がなかったという
人には、一読の価値があると思います。

近年、大型の書店が多数出現し、本を選ぶ側には、大変楽しく、ありがたい
状況にありますが、書店はどうしてあれだけ多くの本を棚に並べることがで
きるのだろうか、資金はどうなっているのだろうかと、以前から疑問をもって
いました。が、この本を読むことで、謎は解消しました。

取次店が、膨大な本を販売委託する形で提供することで、書店に対する実質的な
融資機能(金融機能)を果たしているのだそうです。

本の出版量は増えているが、販売量は減少している。

出版業界に働く人のための本 ★★☆☆☆
確かに業界事情を鋭く色々なデータを検証、説明なさっていらっしゃいます。しかしながら、インタビュー形式の本構成は読みづらい。同じトピックが散々してまとまりがないし、業界用語は氾濫しているし、一般リーダーにお勧めしない。