愛の量が多い。
★★★★☆
元は秋元康の書いた小説。
絵本版でももう1種類ありますが、この絵本は元のお話とは別物の完全な絵本版。
ただ根底にあるエッセンスは同じ。
夜中にたびたび家を抜け出す、お父さんゾウ。
それを不思議に思い、後をついていく子ゾウのポッポ。
お父さんゾウは、一体、どこに向かい、何をしていたのか。
お父さんゾウが伝えたいことはなんだったのか。
生と死の境の扉。
誰も、踏み入れて戻ってきたことない一方通行の扉。
誰もが、その扉の先を思い、怖くなり、愛する人に再び出会えないことに哀しみを覚えます。
でも、それは誰もが通らなければならない扉で、通っていくことが必然の扉。
それを冷徹な事実としてだけでなく、「でも、だいじょうぶ」っていう愛を持って、知らしめてくれる絵本。
生と死を扱う絵本はいくつかありますが、この絵本は特に「愛」の量が多いんではないでしょうか。
やさしい絵からも、それが伝わります。
自分には何が残せる?
★★★★★
最初病院の待合室にあったので子供に読み、不覚にも泣いてしまいました。役所浩司さんが演じた映画の話とは全く違う内容です。もし自分の死期が分かったら、いったい子供たちに何を残してあげられるのだろうと思いました。このぞうの父親のように、子供への愛と、生きていく術を教えてあげられるのか・・・と。ぜひおススメです。購入してよかったです。
とてもいい絵本
★★★★★
こどもに読みきかせをしていたら、思わず涙が落ちてきました。
聞いていた長男も涙を流していました。死ぬと言う事、父から子へ伝えたい事、命のつながりなどを感じとても心に染み入る一冊です。
父の背中
★★★★★
お父さん象が子供に伝えたかったこと・・・
その子供がやがてお父さんになって・・・
思わず、涙がこぼれます。
親子の絆や命のつながりについて考えさせられる、
じんわり心に染み入る、素敵な絵本です。
網中いづるさんの絵もすばらしく、大人も子供も楽しめる
親子で読んで欲しい一冊です。