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Obzen

価格: ¥1,615
カテゴリ: CD
ブランド: Nuclear Blast Americ
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孤高の境地。 ★★★★★
スウェーデンの轟音プログレッシブ・メタルバンドの6th。

超絶技巧を駆使し幾層にも重ねられたポリリズムにより、独自のグルーヴ感を生み出すバンド。
その凄まじい音世界は、もはや追随不能の孤高の境地に達している。

前作は1曲50分弱の実験的な作風だっだが、本作は1曲5分程度の尺で全9曲。
しかし一般的に聴き易くなったかといえば、むしろ逆だと言わざるを得ない。
曲風は3rd‾4thのスタイルをさらに研鑽して磨きをかけたような感じ。

歪んだ重いベースライン、変則的なリフと浮遊感漂う奇怪な音色のギターソロ、
一人で幾重ものポリリズムを刻むドラム、そして鬼神のごときスクリーミング。
感情性を排したインダストリアルバンドのような無機質さで、丹念に積み上げられた緻密な楽曲を展開。
一見無機質な音塊に聴こえるその全てが有機的に絡み合い、聴き手に一丸となって襲いかかってくる様は圧巻。

捨て曲なし、というよりは捨てフレーズなしといったところか。不穏な空気と張り詰めた緊張感が尋常ではない。
スタイルこそ違うが、Morbid Angelの「Domination」並みの邪悪な魔闘氣を放っている。

不用意に打ち込んだらカウンターで致命傷を負わされそうなぐらい危険な音楽だ。
言うまでも無く世界最高峰のバンドのひとつといえるだろう。
大仰な言いようだがアートワーク同様、神の領域に踏み込んだとさえ感じた。
説明不可能な音楽。 ★★★★★
Toolが「静」と「動」のコントラストによってその唯一無二の世界観を築いたのだとすれば、彼らMeshuggahは、極端なまでに特化された「動」によって「静」を逆説的に表現することに成功している。
凄絶なまでの轟音と、無我の境地に辿り着いたかのような恍惚感。既存の音楽では語ることの出来ない未知の感覚を存分に味わって欲しい。
麻薬のような音楽 ★★★★★
長年、HR/HMを聴いてきた者でも”Meshuggah”の音楽は特殊。

最初に聴いた時は「なんじゃこりゃ?」な世界が広がっていて
変則的なリズムと、異質なグルーヴに頭がおかしくなりそうでした・・・が、
これ、ハマる人は確実にハマります。

2度、3度と聴いていくうちに、このポリリズムとやらが癖になってきます。
勿論、麻薬なんてやったこと無いから、例えとしては余りよろしくは無いですが
この音は、麻薬的な音と言えるでしょう。

ジャンルで言うと、プログレ・デスになるのかな。とにかく、ドラムの刻む
正確無比で独特のリズムは一聴の価値ありです。
ジャンルは違いますが、”MASTODON”と非常に近いものを感じます。
遡れば、やはり”King Crimson”なのかなぁと思ったりして。

メタル好きに一番アピール度の高い曲は、3曲目の「BLeeD」速くて複雑。

聴く人を選びそうな音ですが、「何でも聴いたるで〜!」な
メタリストの方は、是非とも”Meshuggah”の世界へ。
生で見たい・・・ ★★★★★
来日決定おめでとうございます・・・と言いたいのですが、実際見に行けないのが悲しい(涙)それ程の存在です。すげー人達です。フレデリック氏は鬼才です!(いやぁ、メンバー全員天才ですねw)アルバムの感想としては、全体を通して「Chaosphere」に近い流れだと思いますが実験作だった「Catch 33」の無機質なコンセプトを十分反映してると思います。前作よりも断然ソリッドでパワフル、相変わらず変拍子中心の曲ですがグルーヴ感もきっちり出てます。但し、前作と違いドラムソフトによる打ち込みではなくトーマス・ハーケ自身のプレイに戻った為、曲に人間らしさが復活しており一安心のアルバム内容です。
強いて言えば、今後は大昔のイエンス・キッドマンのクリーンボイスを次作にて復活するといいなぁ・・・なんて思うのですが。(無理な注文かw)
怪気炎を上げる変体のサウンドスケープ ★★★★★
変質的に絡み合う猛音を爆射する、スウェディッシュ・メタルバンドによる6th。破綻した軌条を猛スピードで走るリズム、既にナニイロなのか解らない彩色で荒ぶギター、空間を捻じ伏せるままに踊るベースと、これらが渾然一体とならず、むしろデタラメな軌道を描きブツカリ弾け砕いてゆく。この上なく獰猛に、全てを喰らい尽くす圧倒的な気配を充満させる反面で、そもそもの行為主の有機性/実体性は極めて希薄なところがなんとも不思議。

ポリリズムと聞くと、小粒な音が精緻に煌びやかに錯綜するサマを思い描くが、メシュガーがここで行う爆音ポリリズムは、ほとんどクラスター爆弾並のエゲツナサで聴神経を殺傷する。その一方で、音密度のバケモノのようだった"Nothing"と比べると、その朦朦たる音の煙幕の中には其処彼処に快なるリフが、昂揚のリズムがクッキリと浮かんでおり、実に直接的に興奮を煽る。つまりはモノスゴクキモチガイイ。

怪気炎を上げる変体のサウンドスケープと、しごくストレートなメタルの快が超自然的に同居。自分のような門外漢でも存分にその魅力を感じ取れる良盤。