コニー・プランクのバックアップが素晴らしい作品
★★★★★
本作はコニー・プランクのスタジオ(ケルン)で録音された。コニー・プランクは80年代テクノを語る上で欠かせない重要なプロデューサー=エンジニアであり、彼の人脈で、ロバート・ゲール(DAF)やホルガー・シューカイ、ヤキ・リーベツァイト(いずれもCAN)といったゲストが参加している。2作目以後の世界的ヒットと比べると、本作は地味な印象があるが、なかなか聴き応えがある。
物憂げなメロディの上に街頭のざわめき、そして不吉なサイレンの音が重なってゆく#1。高まりゆくメロディの頂点に、一吹きだけ、ホルガーによるホルンが重なる#2。チープなシンセのシーケンスや、レジスターの音(#3)、といった、おそらくはコニーの手による実験的なエフェクトが、アニー・レノックスの実にシンプルな歌詞とあいまって、絶妙な効果を上げている。バグルスの「ラジオスターの悲劇」と並び、ポピュラー音楽において音響や音色による表現が開花した時期の名盤であろう。
今回のリマスタで注目すべきなのは、当時のシングルB面などに収録された#11と#12である(初CD化)。
#11はダークなピアノのオスティナートが響く中、足音、時計の刻む音、そしてアニーのボーカル。それにホルガーのフレンチ・ホルンが重なる。
ホルガー&コニーのマキシシングル「Les Vampyrettes」や、Phewの同名アルバムに通じる作品。
#12は一転してアップテンポな曲。
否応なく盛り上げるホーン・セクションのカラミは、DAFの「Der Mussolini」の女声コーラスと似ている。
心筋梗塞のあえぎをオーバーダビングしているのはJurugen Zeltingerであるが、これはやはりコニーズ・スタジオで同時期に録音されたZeltinger Bandの「夏・太陽・心筋梗塞」という曲に共通する素材である。
デビュアルバム
★★★☆☆
~記念すべきEURYTHMICS 第1段アルバム。1981年2月から6月にかけて西ドイツのプロデューサー、コニー.プランクと
組んで作られた作品。この作品は次のアルバム『SWEET~~ DREAMS』が爆発的に売れて彼等がスターダムにのるまで日の目をみることがなかった。暗くてどんよりしている感じで 重いんだよね。なんだろう。こなれていない分『ああ 彼等のルーツってここから始まるんだな!ってきがする。10曲目の歌詞にREVENGE CAN BE SO SWEET ってありますがここからずっとあとに~~
よくアニーがつかうフレーズですよね。これ。個人的には、4曲目。シーイズ.インヴィジブルがすきです。あともちろん7曲目。テイク.ミー.トゥ.ユア.ハート~