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リーガルマインド手形法・小切手法

価格: ¥2,730
カテゴリ: 単行本
ブランド: 有斐閣
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初級者から上級者まで ★★★★★
 先ず本書の特徴として挙げられるのが二段階の構造になっていることである。

判例や学説の詳細は脚注部分で全体構造は本文でという仕組みである。

勿論、本文が詳細でないと言う意味ではないが、初学者は脚注部分をとばして

本文を全体構造が把握できるまで読んだ方が良い。それから脚注部分に入ったほうが

無難である。

 中(?)・上級者はそのまま読めばよいだろう。本書は他の本と比べると

比較的薄い(293頁)が論文試験の出題範囲は網羅されていると思う。

尤も、平易な文章の割には内容は高度なので意外と大変かも。

 また、本書は(他書もそうであろうが)他の科目、特に民法の理解を前提に

しているので(瑕疵ある意思表示や代理、所有と占有、債権譲渡、抗弁、時効、相殺などなど)

民法の理解がある程度ないと苦しいだろう。最後に、少し批判的になったが本書は定評どうり

素晴らしいスタンダードだといえる。基本書はこれ一冊で十分。  以上



発展的解消を。 ★★★☆☆
今まで、圧倒的支持を受けてきた弥永教授のリーガルマインド3部作も
情勢の変化を受けて、大きな岐路に立っているのではないでしょうか。

今まで、手形法は重要な科目であり、
本書も「ちょっと足りない」と長く言われてきましたが、
手形法の地位は著しく変わってしまいました。
語弊を恐れずいえば、今では「ちょっと多い」という感じです。

本書が学生のための本であるならば、この需要の変化は無視できません。
したがって、本書は180頁以内に要約して、「商法総則・商行為法」と
合体させるのがいいと思います。その方がコストも抑えられます。

その上で著者にその気があれば、通説の総決算となる体系書を
別に書き下ろすというのはどうでしょうか。
さすがリーガルマインド。しかし… ★★★★☆
他のリーガルマインドシリーズと同様,豊富な理由付け・図表,そして判例への配慮・自説・反説が,学習の大きな手助けとなることは間違いない。
章立てが細かく,クロスリファレンスも充実していることも,非常に優れた点である。

しかし,学習用書籍としては,大きな難点がある。
それは,百選登載判例・裁判例について,年月日が本文・脚注に記載されていないことだ。
そのため,判決文全文に当たってみたいときに,百選を参照しなければならないという一手間が加わってしまう。
他のリーガルマインドシリーズでは記載されているし,この手形小切手だけ記載しないという合理的な理由もないように思えるので,改訂時にはこの点を改善いただきたい。
薄くても強い! ★★★★★
 このリーガルマインドシリーズの特徴でもあるケースの使い勝手はやはりよい。また、図・表もあり、理解の助けになる。文章は基本的に平易で読みやすいが、総則・会社法と同様注釈が多いので、細かい字のところはよみにくさを感じる。
 でも、この本で個人的に気に入っているのがその細かいところで、民法や会社法などとの関連がかなり意識して書かれているところ(細かい字でないところでも書いてます)。民法との比較はやはり勉強になるので、この点はお薦め。
 そして、索引を抜かせば300ページ程度しかなく、表やケース・図などを引けばもう少し減るであろう。あまり厚くないにもかかわらず、論点落ちもなく安心して読めるし、弥永の考えを知るのは損はない。なにを買おうか迷っているならお薦め。しかも、法律の本としては安めな設定といえる。
 他の手形・小切手の本であれば田邊がいいかなと思う(私は図書館で読んだだけ)。または、中立的なものとしてはSシリーズでもこの分野であればさほど問題はないと思う。
事例設定とその解説、諸説比較表がすばらしい。 ★★★★★
各論ごとに細かな事例が設定してあり、その説明がとても詳細でわかりやすい(試験対策にも対応した内容)。ただ、いきなり初学者が利用するには難しいと思われる。

弥永先生は、交付契約説・無因論、意思表示の瑕疵・欠缺については民法全面適用説、善意取得については無権利限定説、裏書不連続かつ実質的権利立証ケースに善意支払を不(類推)適用、白地補充権は私法上の権利ではなく時効消滅せず・・・という立場をとられているようだが、
そうでない立場をとる読者にとっても、その説明は非常に詳細(各ページの下部に別冊分に相当するほどの説明書きがあり)不足はない。
とりわけ、司法試験受験生にとっては、予備校テキストでは不明確な部分を補充するのに適している。

しかも、諸説の比較表が所々に挿入されており、その差異を容易に理解できる配慮がなされている。
個人的には、(狭義の)人的抗弁の内容(多義性)に関する各説比較表に感動した。

大学のレポート作成や、司法試験勉強の補充に、是非取り入れたい一冊である。