ヒヒヒヒヒヒヒ!
★★★★★
26歳、まだ若手の副操縦士、ありす。
彼女は飛行機が大好き、操縦が大好き。何があってもへこたれない、ごく普通の主人公……
ではなかった。
誰しも死を覚悟する飛行機事故。上空3万フィートで全てのシステムが停止したジャンボジェットの操縦室で、
彼女の上げる雄叫びは「死ぬ程楽しいぃぃぃっっ」!!
事故を楽しみ、操縦を楽しむありすの、破天荒ジェット機操縦物語。
そもそも旅客用飛行機のパイロットの物語というのが珍しいが、
この作品の場合、小難しい用語も、分かりにくい状況も、全てありすのテンションで乗り切っている。
なんだかよく分からない中にもいつの間にやら手に汗握る展開になっており、
無茶苦茶な彼女のオペレーションにいつしかのめり込んでしまう迫力がある。
歯をむき出しにして笑う、どこか壊れた彼女の表情も面白く、
どんな(人命400人分がかかった)ドタバタが起こるのかと、ドキドキしっぱなしである。
手慣れた作画によるダイナミックな飛行機のアクションも見どころですよ。
これを読めば、飛行機が苦手な人もこれからは安心して飛行機に……
いや、もっと怖くなるけどね。