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江戸の妖怪事件簿 (集英社新書)

価格: ¥714
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
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もう少しだ ★★★★☆
著者は妖怪や怪談の専門家。
 本書は同じく集英社新書として出た『妖怪と怨霊の日本史』につづくもの。前著では平安頃までがテーマであったが、今回は江戸時代が取り上げられている。
 現代の我々が抱く妖怪観と、江戸の人々の妖怪観には、実はかなりの差異がある。本書は、その点に焦点を当てて書かれている。黒田藩・本木村の化け物騒動、水戸藩の妖怪行列、1844年の狐付き裁判などを入り口にして、江戸時代の人々が妖怪をどのように認識していたか、分析しようと試みるのである。
 なかなか刺激的な話であり、言われてみれば確かにそうだろうなと思う。貴重な研究であろう。
 しかし、物足りない点も少なくない。事件の紹介の仕方に工夫が欲しい。全体的にまとまりがなく、分かりにくく読みにくい。分析が充分に押し進められておらず、不満が残る。もう少し頑張って欲しかった。
異なる理解の下で ★★★☆☆
江戸時代の妖怪の記録を、
史料を基に紹介し、考察をプラスした本です。

妖怪という怪異をすんなり受け入れた古代、中世の人々とは異なり、
微妙な距離をもって受け入れていた江戸時代の人々。
しかし現代の我々の感覚とも異なり、
幽霊は信じがたいが、
狐狸の類ならあっさり受容しています。

容認され、理解される怪異と、されない怪異。
その違いに視点をおき、考察を重ねられた
興味深い一冊でした。