このアルバムの充実度をかみしめればかみしめるほど、直後の悲劇が今なお悔しい。なお、このミレニアム・エディションには3曲のボーナス・トラックが収録されており、「ウォッチング・ザ・ホイールズ」の原曲「ヘルプ・ミー・トゥ・ヘルプ・マイセルフ」も聴くことができる。 (木村ユタカ)
このアルバムがヨーコの曲と交互(実際にはLP各面頭の都合でずれるのだが)に収録されていることで、飛ばし聞きが流行ったそうですが、
発売当時からそのままの形で聞いてきた自分には考えられませんでした。
並びが絶妙で、後の編集盤「コレクション」や「本当にやってしまった!」感のある4枚組「LENNON」では何か物足りなさを感じます。
ビートルズの「サージェント・ペパー」をバラバラにするよりも違和感を感じるのは思い入れのせいなのか?
ヨーコの声を受け付けないという方の気分も理解できますが、本当にこの並びが良くてヨーコの曲も素晴らしいと思えることに「無理してんじゃないの?」等と言われるのがホントに悲しくなります。
でなければこのアルバムの価値は遺作というだけで、いまだに価値を持ち続けているわけが無い、と強く思うわけです。
PCでiTunesのように好きなように並び替えて音楽を聞く、新しい時代になったように思いますが、
アルバム単位で素晴らしいものを作ろうとした時代の代表作として、永遠に聞かれていくことを望みます。