値段を理由につい最近まで買うのを躊躇っていたが、HMVで多少値引きされていたので購入。

その時点で既にjust A momentでショートver.を視聴済みであったのだが、倍以上の尺の中にどんな音が有るのかと期待して聴いてみた。
冷たいノイズと幻想的な音色が入り混じったイントロ。

そこから息を止めたかのような一瞬の静寂の後、聴き馴染みのある憂いを含んだ演奏&TKの歌声が頭に流れ込んでくる。
そして本作の核と言えるであろう後半では恐怖を覚える程の美しさと陰鬱さを秘めた音の激流に感覚を麻痺させられ、付属の写真集の様な「凛として時雨」の世界へと引きずり込まれる。時折聞こえるTKの声はさながら死に行く者の最期の言葉の様に悲しく虚しく響き渡る。

そして最後の最後で全てが「破壊」され、一つの命が消えたかの如くこの曲は幕を閉じる。

何かの終わりを感じる事が出来る、誰もが今までに味わったことのない音楽である。

まさに「凛として時雨」というバンド名を表しているような1曲。
メジャー1発目でこのような形態（1曲3000円）で出すか！
と普通の方なら思うかもしれませんが、凛として時雨ならあまり不思議に思いません。
寧ろそれぐらい自分達のやりたいことを突き通している、というところに好感を持てました。
ていうか、よくこれで許可したなソニー。

楽曲自体は、本当に良いです。
これが凛として時雨の核の部分だと思います。
何故こんなに長いのかは分かりませんが、分からなくて色々考えてみて、それでも分からないのがTKの世界観であり、凛として時雨。
まさに、バンド名を表す1曲です。

ライヴでも是非いつかフルバージョンを聞きたいなぁ、と思います。
現実的に考えると少々無理な点が多すぎますが笑

聞きどころは沢山ありすぎます。
ひとつひとつの音を逃さないように聞こうとしても手が届きそうで届かない。
不思議な浮遊感に包まれて無と有の隙間に居るような気分になります。
部屋を真っ暗にして、ヘッドフォンで真夜中に爆音で聞いてみてください。
そこは凛として時雨の世界です。

高い、という声も多いようですが私は写真集の写真も余りにも素晴らしいので2枚買いました。家には実質3枚あります笑
写真は詳しくない方だと分からないかもしれないですが、TKはかなりの腕の持ち主です。
すごく上手なので、そういった意味でも見る価値はあります。
一冊は写真を見すぎてもはやボロボロです。
TKの視点を知れる良い機会だと思います。
凛として時雨の世界に少しでも近付きたい方は、この写真集を見るのが早い手段かと。

時雨で一番最初に買ったCDです。最初は3000円は高いな。と思っていましたが、これは3000でした(笑)
写真集凄く良かったし、曲がツボりました。(個人的に)
少し暗い、孤独感が出されている曲でしたが、聴いているとなんだかおちちきます。
一日で40回は聴いたと思います。(笑)
あと新しいアルバムのjust A momentにショートver.が収録されていたので嬉しかったです^^

時雨名義であればどんな音であっても、自らが勝手にそこに意味を見出し「深いな〜」と感動できてしまう盲信者のための一枚。音楽的に特筆すべきことは何もない。

値段は別に高いとは思わない。アルバムを買ったと思えば良いだけ。内容を伴っていれば短時間高価格でも納得できる。例えば前作telecastic〜(DVD付き)が3000円だったとしても決して高いとは思わないし、また思う人もいないのではないかと思う。

時雨の最大の魅力はシリアスな攻撃性にあると思う。そう思わない人はほかにこの手のバンドはたくさんいるのでそちらを聞けばいいと思う。

攻撃性を売りにしたバンドがこういった曲を出してしまった場合の多くはさらに攻撃性を失い、こういった雰囲気のみの曲に依存していくことになる。ゆえに次作以降も期待は持てない。

大好きなバンドがまた一つ消えていくことに深い悲しみを覚える。

まあ、時雨の攻撃性にはなんら興味はなく、「時雨はバラードだけでいい！」って方にはこのレビューは意味を持ちませんが。

俺は、友達に聞かせてもらったんだが、曲も、曲の長さが長いのも問題ないし、いいのだが、値段を聞いてびっくり。みなさんも書いてるとおり、 シングルでアルバム値段は、なしやな。価値があるないにかかわらず、ネタだろうと本気だろうと シングルは、シングルの値段にするべきだな。
自分の好きなバンドであっても、そのへんはシビアに文句言うしね。ファンだから、どうとかの問題ではない。
なので、値段の高さから★は、4つにしました。 曲は、すばらしいと思うんで。