ずっと気になっていて、ようやく読んだ本
★★★★★
この物語の主人公は、奧右筆組頭の立花併右衛門とその隣家に住む「お控えどの」柊衛悟。
衛悟は剣の修行をしていて、強いけれど、最強ではなくて、
自分が全くかなわない相手と剣を合わせることになる。
時代小説で良く描かれる剣豪は、いつも最強でいるけれど、
衛悟はまだまだ成長途中。
だから、悩むこともあるし、相手が怖いし、もっと強くなりたいと思う。
そこがおもしろくて、長いシリーズの中で
少しずつ強くなっていって欲しいと思う。
解説の縄田一男サンも書いていたけれど、
「これで続きを読まずにおられようか。早くも二巻目が待ち遠しい」