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少年時代 (双葉文庫)

価格: ¥880
カテゴリ: 文庫
ブランド: 双葉社
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本当に最低な作品 ★☆☆☆☆
郡上八幡がかわいそう!昭和44年が泣いている!それほど、とても酷い作品です。
序盤は、現代日本では失われている家族の愛情、思いやり、友情など、珠玉のような大切な、魅力的な叙情風景が、昭和44年の郡上八幡を舞台に描かれていて、なかなか期待しましが、若い先生方の都会的な自由奔放、ハチャメチャな、いわゆる戦後的、安っぽい価値観が恥ずかしげもなく展開されることに違和感です。こうした安っぽい自由主義、個人主義的な価値観が、地方の伝統的な家庭を破壊し、現代日本社会の悲惨な荒廃を招いたのに、開明的に描かれているのが酷い。しかも、昭和44年にこうした先生方は一般的ではなかったのでは?だから時代感覚の違いのような違和感も大いに感じてなりません。当時の先生方の多くは、少なくとも「先生らしく振舞おう」という基本的な姿勢はもっていたと思う。倫理的に崩れたのは、そのずっと後でしょう。ストーリー展開も、セリフも、違和感の連続で、何を言っているのか、どうしてこうなっていくのか、共感も何も湧くはずがない。先生もガールフレンドもいなくなり、その「喪失感が売り」というのかもしれませんが、喪失するにしても、不自然で、違和感ばかりで、共感できない無意味な破壊は、無残であり、ドラマでもなんでもない。
最低 ★☆☆☆☆
「少年時代」と言うからには、もっと純粋で、美しい物語かと思ったら、純粋の「じ」の字もなく、ドロドロした話だった。
何かと、性に関するエピソードが多かったし、駆け落ちとか、心中とか、汚すぎ。
しかも、先生のキャラなんか、皆ありがちなキャラだし、子供達も、ベタベタなデコボコチーム。
はっきり言って、読んだ後は、気分が悪くなる。こんなのが、よく出版されたなって思う。
そんなに、ドロドロした人間関係や、性的な事が書きたいなら、タイトルを「少年時代」なんかにしない方が良い。
18歳未満の方は、読まない方がいいです。
未完結の少年時代? ★★★☆☆
 毎日新聞の書評欄で取り上げられていたのを見て興味を惹かれ、読んでみました。
井上靖の自伝的小説群のように、楽しく作品世界に浸って読みました。が、最後の心中は唐突な印象を受けました。自分の思い通りに生きようとする美樹先生を、正面きって応援できるような大倉先生が、なぜ死を選んでしまうのでしょう?まして生まれてくるはずの子までも道連れに。もっと自由闊達な人であるはずなのに、不可解です。
 考えてみれば、この小説には大人の男が描かれてないように思います。多分良平は作者の分身のような存在なのだと思いますが、作者は良平のような家庭に育ち、大人の男としてのモデルを自分の周囲に見出しえないまま大人になってしまって、今なおそれを求めているのではないでしょうか?などと勝手な想像をしてしまいました。この作家の他の作品は読んでいないので、なんとも言えませんが。
 ところで、良平の友人の正太は、なんとも魅力的な人物でした。
喪失感の大切さ ★★★★★
中学生のときに感じていたものを思い出した。
あの頃は「このままみんな変わらずにいる」と信じきっていた。そして「弱弱しい自分を変えたい」って言う矛盾を気づかずに持っていた。でも、時間がたつごとにいろんな人が去っていき、失恋していく中で「人って自分とは違った生き方をするのだな」ってことに気づいていく。その違いが裏切りや無理解につながって孤独を感じていくけど、その中で成長してきた自分がいることにふと気づく。人は傷を身体に刻みながら生きていくものなのだと感じさせてくれる物語でした。
中途半端な気がしたなぁ ★★★☆☆
郡上八幡の橋の上から小学校時代飛び込めなかった少年を軸に
その友達、先生、姉が絡んで展開していくんだけど、いくら昭和40年代といっても、そんな教師はいないんじゃないかなぁと思ってしまう。
中学校の教師が物語の展開上大きな役割を果たしているので、どうしてもそこに目が行ってしまって、私は釈然としない思いが残った。
もっと破天荒だったら面白かったのかなぁ。わからない。
しかし、物語をなしていく少年たちの一つ一つのエピソードは面白い。
特にも、筏を作って川を下るというお話はいかにも中学生らしい。
そういう元気のいい場面では、描写の一つ一つにもうすこし溌剌とした闊達さが欲しかったと思うのは私だけだろうか?
結局 少年は新橋から飛び降りることができるんだけど、そこでも「えーっ」ともやもやしたものが残った。破天荒なやんちゃな話でもなく、
内面を見つめすぎて大人と社会のはざまで苦しむ話でもなく、かといって困難を乗り越えて成長していく少年の話でもないうような気がして、中途半端な思いだけが残った。