コンセプトはいいが……
★★☆☆☆
シュリンクパックで包まれた豪華な表紙の本書を手に取り、期待して開いてみたのですが、紙の質の悪さにビックリ!
私は沢山のオードリーの写真集を所持していますが、本書は今まで購入した写真集の中でも最悪です。
映画のパンフレットより酷いです。
肝心の中身はというと、フレッドアステアとのツーショットが沢山あって珍しいですが、私にはどこかで見たことがあるものばかりです。
映画からの静止画像みたいなものが多くて、見たことがないものはスナップショットばかり。
まるで使い捨てカメラで撮影された物を、さらに安物のスキャナーでコピーしたようなピンボケ写真が沢山目につきます。
見開きにして、左側を白紙に、右側に写真を置くという洒落たセンスとデザインは素晴らしいと思いましたが、
コストを出来る限り削減しようとしたのがバレバレで、つまり紙の質が全てを駄目にしてしまっています。
表紙だけ豪華な紙質にして、この値段はあまりにも高すぎます。
175ページは一見厚みを感じますが、白紙で1ページ占めている部分が多いので、概算すれば90枚ほどです。
決して初めてオードリーの写真集を買うものではありません。
因みに、私が初めて開いた時、表紙のカバーと中身がサカサマでした。
製作も雑すぎます。
ポストカードも紙質も含めて酷い仕上がり。
言うまでもありませんが「ローマの休日」の写真はありません。
購入はタイトルに示された年代と映画の製作年を見比べて検討されたほうがよいかと思います。
カラー写真は一枚もありません。
いまだに色あせない天使だ
★★★★★
新入社員の頃上司から好きな女優は?と聞かれ、まよわずオードリー・ヘプバーンですと答えた。
「なに?年寄りが好きなの?」と冗談を言われた覚えがあります。
写真を見ると、映画には無い表情がいっぱいあります。
彼女の夫と子供との写真もあります。妬けますね。
「パリの恋人」から「マイ・フェア・レディ」迄の時代、1956年〜1964年の写真集です。
年齢にして、27歳〜35歳まで。女優としてもっとも輝いていた時期です。
撮影所での写真やプライベートな写真も多く楽しめます。
彼女自身の言葉も添えられています。たとえば、屈託のない笑顔の写真には、「笑うのが大好き」とか。
驚くほどのスレンダーなボディに、可憐な衣装をまとっています。
ちょっと高価な写真集ですが、大型本なので、オードリーの魅力が十分楽しめます。
なぜなら、演技のない素の表情がたくさん見れるからです。
例えば、自転車に乗っているところとか、カメラを覗いているところとか・・
買って損なしです。
Intimate Audrey オードリー・へプバーン写真集 1956-1964 (P-Vine Books)