簡単なようでいて意外と難しい。それがタイムリーな"質問"。
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欧米圏の学校や企業に属すると、"質問"をして議論に貢献することが必ず求められる。
そして、往々にして、「日本人は質問をしない。分かっているのか、いないのか……」と
眉を顰められる、というのはよく聞く一般論だが、当たっていると思います。
かくいう私も、質問をするのは、苦手な方。説明を聞けば、余程の不明点がある場合を除き、
「ああ、そうですか」と心の中で肯くに留まってしまい、それ以上は特に突っ込んで尋ねることが少ない。
今でもその傾向はあるが、それでは勿体ないかもしれないと思うようになってきた。
特に仕事では、出来るだけ情報を取ってから課題に取り組んだ方が、アウトプットの質が向上し、手直しも少ない。
指示を出す側がそもそも曖昧にしか事態を把握していない状況で指示していたり、
阿吽の呼吸で通じるだろうと無意識に重要個所を省略して説明することも多い。
そんな折、効果を発揮するのがこの質問のコツです。
本書では、打ち解けるための質問、情報を引き出すための質問etc.
目的別に、具体的な会話例を出して、有効な質問集を解説している。
簡単なようでいて、意外とすっと出てこない発言が多く記載されています。実践的です。