この手のハウツー書はまとめるのも難しい。どうしても、書き手の経験談・主観の寄せ集めになる。多くの人が反論されるような部分があれば、売れない。従って、標題以上の何がしかを期待するとはずれる場合も多い。週刊誌に似て、売れる題名、一見常識を否定する進行、中味をチラ見されてもインパクトのある構成などを心がけねばならない。本書も所々で太字が使われ、図解も入り、行間をつけて文に抑揚をつけている。
　結論から入る、説明は短く、などはプレゼン失敗経験者なら理解できる内容である。信頼される人間像、説明の仕方、まとめ方、これらが本文の通りにできるならそれはそれで結構なのだが、できないからこそ本書を手にした方は、きっと実行は難しいと思われる。あまりにも淡々と、手練手管をのべてあるので、ただただ圧倒されておられるだろう。
　成功者の模範を、参考文献として読むのなら、良い。

　上手く説明するための基本的なポイントが載っています。

　私自身は説明の本を他にもいくつか読んだ経験がありますが、この本にしか書いていないことが数多くあると思いました。ですが、この本を読んだだけでは劇的に上手くなるとも思えませんので、初心者や少しでも説明を上手くなりたい人に良いのではないでしょうか。

　教師をしていますし、それなりに年齢を重ねてしまいましたので、気を付けてはいるものの、物言いが冗長になっているのだろうと気になり始めていたので、タイトルを見てすぐに購入しました。２章で、頭がいい人は例外なく「説明が短い！」を見て、「やっぱりな…」と思わせられました。その他、色々と参考になる内容でしたし「分かりやすい教え方の技術」を併読しましたので、更にリアリティーが高まりました。
　友人の僧侶とよく話すのですが、年齢と共に冗長になるのではなく、いかに言葉をそぎ落として行くかが大切であり難しいことなのだろうと思います。
　

まず、見出しが非常にわかりやすいです。それだけで各項目の内容がよくわかるようになっています。
そのため、通しで読むのもいいのですが、目次を使って見出しだけを読み、これだと思うものを拾って読むという方法もやりやすかと思います。

しかし、ただ読むだけでは頭に入りません。例を挙げてわかりやすく説明してはいるのですが、読んで内容をかみ砕き、自分の中で実体験、実際の仕事と結び付けないと頭に入ってきません。
そう考えると、漠然と｢説明の仕方を上達させたい｣方に全く役立たないとは言いませんが、それよりも実際の仕事上で具体的な悩みを抱えた方が該当項目を拾って読む方が、この内容をより活かしやすいようにも思います。

パラパラ立ち読みしたときは、
いろんなネタありそうかな？
とおもったけど、そうでもなかった。

読みやすかったから、
この本自体の説明は良かったと思います。