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逆説の日本史〈9〉戦国野望編―鉄砲伝来と倭寇の謎 (週刊ポストBOOKS)

価格: ¥1,628
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館
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倭寇について ★★★★☆
教科書では、一瞬でとおりすぎる倭寇。

実は倭寇は日本人だけではなく、その大半が大陸の人達であることと、
それが中国の海禁政策を背景としていることなど、
お題の着目点が新鮮で興味深いです。

鉄砲も偶然伝来したのではなく、商人根性のなせる業だったんですね。

検証は、100%正しいかどうかは別として、
いろいろ問いを投げかけられている気がして、
思考の幅が広がるシリーズです。
こと、倭寇に注目! ★★★★★
1巻あたりでは、「怨霊」と「言霊」だけで日本史を改めるだけかと思っていたのですが、いろいろな事件においてもしっかりと調査と独自の視点があって、ちょっと侮っていたのを反省してます。

この巻では琉球の歴史、倭寇の真実、鉄砲についてのマメ知識(巻タイトルにするほどではないかも)、そして戦国時代を幾人かの戦国大名をピックアップして行きます。この巻では武田信玄と織田信長について特に1章ずつが割かれています。

特に倭寇については『「言霊の国」解体新書』や『恨の法廷』でも触れられている日韓問題、そして日本の国際社会とのつきあいかたを反省する意味でも重要な項です。

特に我々歴史音痴にも馴染みのある時代に入ったので、興味があるから面白い。
方針も結果(内容)も全く変わっていないのですが、逆説も馴れれば定説になる、ということでしょうか。

新感覚の戦国時代史 ★★★★★
「逆説の日本史」シリーズにおける著者の主張の根拠は一貫して怨霊信仰・言霊信仰に基づいているが、本書でもそういった独自の学説をもとに明快に日本史を紐解いている。戦国史好きであれば後北条氏から武田氏・上杉氏・毛利氏・織田氏といった戦国大名について様々なウンチクを傾けたいところだと思うが、本書に関してはそういった予備知識を全部捨ててまっさらな気持ちで読んで欲しいと思う。特に後北条氏と織田氏に関する分析は秀逸で、ウンウンと頷かされるものばかりである。日本史の本にありがちな重みはなく、著者のオリジナルあふれる学説も説得力があり、一気に読むことができる良書だといえる。
時間つぶしにいいかな ★★★☆☆
海外出張の時や電車の中で読むにはちょうどいいかな。ただ、基本的には雑学本なので、みんな1日程度で読み切ってしまうと思う。