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逆説の日本史〈10〉戦国覇王編―天下布武と信長の謎

価格: ¥1,628
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館
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私的には ★★★★☆
戦国覇王編ということで信長についての内容なわけだが、私は最も注目すべき点は本願寺顕如の評価だと思う。
正確に言えば評価ではなく、評価の仕方だ。
既存の評論は、あまりにも大雑把すぎたり、感情論だったり、現代の価値観で計ったり、かと思うと安易に価値相対化に走ったりして、ロクなものがない。
知識のある人間のものほどそうだ。
そして、あまり言いたくはないが、特に仏教関係者の書いたものが一番ダメである。
井沢氏はあくまで顕如を宗教団体の最高責任者としてとらえ、顕如の行動に評価を下している。
気に入らない奴がいたらまず手を出す、ということが常識だった戦国時代において、彼の判断は妥当だったのか?
現代の本願寺の人にこそ、真っ先にこの本を読んでほしい。
もちろん、「やはりお坊さんや一般人を殺すのは悪い」とか「一向一揆側にも悪いところはあった」といったレベルに留まっている人にも、お勧めである。
逆説からみる信長像 ★★★★☆
当時の宗教的観点や社会情勢、常識に照らすと、とかく批判されがちな信長にまつわる行動にも、動機や理由があるという話の展開です。

確かに、今私達の行動を、過去や未来の常識にはめて判断されると、相当誤解かれた解釈になるかもと考えさせられました。

正しいかどうかは別として、こういう視点で歴史をみると、新たな側面がみえてくるような気がしました。
信長の偉大さが分かる本! ★★★★★
本書を読了して感じられることは、井沢氏も後書きにて叙述されているよう
に、織田信長は世界史級の人物・英雄であるということである。
ともすれば残虐極まりない暴君として描かれがちな信長像は、なるほどそれは
決して間違いではなくとも、一面的な見方に過ぎないことが了承されると思う。
譬えば、あの悪名名高い比叡山焼き討ちも、信長には其れを断固として行うに
足りる合理的理由があったことも、本書の記すとおりである。
ただ一つ残念なことがあるとすれば、光秀の反逆の理由に説得性がやや欠けることだ。
しかし、それを差し引いても本書には十分な価値があるだろう。
あなたの信長観が360度変わる!? ★★★★★
天下統一をはっきりと意識した最初の大名であり、それが日本史上大きな変わり目にあたるというだけあるので、この巻では一冊まるごと織田信長の意志と業績について書かれています。

ポイントとしては…。
1 信長は宗教嫌いではなかった。
2 信長は自身が仏教やキリスト教などを越えた神になろうとした。
の2点。いずれも表紙に書いてあることですが…。

日本人の宗教観を変えることになった信長の態度(所行?)は、日本史(宗教史)を考える上で重要な指摘といえるでしょう。

新しい信長像 ★★★★★
 資料第一主義で歴史的背景の欠如した従来の日本史観を再検討し、日本史に新たな視点を提供する「逆説の日本史」シリーズの第10弾。本書でも著者のオリジナリティあふれる学説をもとに、明快に日本史を紐解いている。織田信長は世間で認知されているような、合理主義者・無神論者ではなかったという注目すべき持論を展開しており、一読の価値がある。

 特に宗教的観点からの安土城の考察は興味深い。宗教的背景を重要視する著者ならではの大胆かつ精緻な分析に、読者は今までの織田信長像を覆されるだろう。