今回は関が原を含めた豊臣家滅亡の過程から江戸幕府成立までを著している。
家康の先をよむ戦略には本当に歓心させられる。黒船の来航まで、磐石の幕藩体制を築いた基礎である家康の先をよむ目、それに井沢氏独特の歴史考察眼は、読むものをあきさせず、あっという間に井沢ワールドへ引き込まれていきます。
江戸幕府御三家の水戸藩の役割に対する井沢氏の仮説には、家康ならやりかねないと、うなってしまいます。
シリーズ13作目も楽しみですね。司馬歴史観、そんなものとの比較してみるのもの本書を楽しむ一つの要素ではないでしょうか。
おすすめです。