今作はファルセットが本当に美しくて、聴き惚れてしまう☆
前作 『Ain't Nothing Like Me』 が期待外れだったから、今作が光るが、Joe が書いた曲が１曲も入っていない。しかし、そんなに違和感は無い。「Heart Behind My Eyes」 とボーナス・トラックの 「Heavy」 が好きだが、もう１曲チョー美メロな曲が欲しかった。「All The Things」 や 「No One Else Comes Close」、「I Wanna Know」、「Better Days」、「I Understand」 あたりの曲ね。でも、今作はファルセットが本当に美しくて、聴き惚れてしまうね。しかし 『Signature』 の Snippet ５曲は要らなかったと思う。ただ、『Signature』 は１曲を除いて、全て Joe の曲。まとまった良いアルバムだと思う。僕が思うに、次のアルバムが色んな意味で試金石になると思ってる（『LIVE FROM JAPAN』 ではナイよ）。

ドネル・ジョーンズ，ケニー・ラティモア，ジェシ・パウエル，ジョンＢ，Ｎｅ−Ｙｏ，見方によっては御大ベビーフェイスも・・・・美メロとスムーヴを得意とするアーティストは多いが，この人抜きには語れまい。単にメロウでスムースというだけではない。ジョーほどドラマッティックで胸を打つメロディーを書ける人もいないだろう。
救急病棟をたとえにセクシャルなラヴ・ソングを歌う不謹慎さを差し引いても「E．R．」の甘く切ないフレーズには胸を打たれるし，誠実な愛を誓う「I Won’t Let Him Hurt You」での感傷的なメロディーと真摯なヴォーカルときたら・・・・感涙ものである。　
１ｓｔシングルは「Why Just Be Friends」。ゆるやかに流れる休日の昼下がりのごとく，これぞスムーヴ！という感じの心地良いミッド・テンポ。タイトル曲の「New Man」はジョーには珍しく今風のアップテンポだが，何処となく感傷的なシンセサイザーのフレーズをループさせ，効果的なコーラスで映画のＢＧＭのごとくドラマテッィクに仕上げている。正統派のバラードなら「Start Over Again」。美しくも切ないメロディーを情感たっぷりに歌い上げている。爽やかなメロディーが郷愁を誘う「Heart Behind My Eyes」もいい。メロウなピアノ・フレーズをループさせながら，ゆったりとしたビートでスウィングする「Chameleon」は今までのジョーにはなかったパターンか。
駄曲など1曲もない，粒ぞろいの会心作。
さらに，日本盤はサービス満点で，「Why Just Be Friends」のＰＶ（プールサイドを舞台にしたセレブな雰囲気の映像だが，振り付けが阿波踊りみたいで笑える）を収録・・・と，ここまでは普通かもしれないが，何と，このほかに来年2月リリース予定の新作のダイジェスト版まで収録。商魂たくましいと言うべきかどうかはともかく，これがまたイイんだよなぁ。ってなわけで，本作も次回作も必聴です。

移籍してから初のアルバムなので、どんな風に変わるのかも楽しみです。
先行シングルの２曲も素敵だし、アルバムの半分くらいは『片思い』の曲みたいです。
これ聴いたら恋したくなるかも〜♪