日常業務で使えます
★★★★★
皮膚病理標本の診断に苦労している初学者ですが、
この本を読んでからは絵合わせ診断から少し脱せた感があります。
基本的な内容から論理立って書かれていて一気に読めます。
見出しもわかりやすく、日常の診断でも大いに参照しています。
とりあえず読んでみるにはいいです
★★★★☆
詳しい人に教えてもらい購入しました。皮膚病理に詳しくない人でも気楽に目を通せる一冊です。何もわからないよりは、何を言っているのかがわかるようになるための一冊です。さらに深く知識がある人は物足りないでしょうが。皮膚病理に関して最低限の知識を持つためには有用だと思います。
歯切れが少し悪い
★★★☆☆
附属器系腫瘍は病理医,皮膚科医にとって理解しづらい領域である.優れた教科書やアトラスを参照しても,実際の患者さんの生検組織像は千差万別,変幻自在な病理形態を示す.そもそも毛包,脂腺,汗腺細胞分化を明解に把握することは意外に難しい.頼みの綱の免疫組織化学も細胞分化を同定できるマーカーが確立されていない.泉先生の教科書第2弾もこの点の附属器腫瘍の多様性やファジーな点を明解にはできていない.もう少し具体的な症例を取り上げ,写真を多く掲載したほうが良かったかもしれない.免疫組織化学の写真や免疫染色の具体的な限界も指摘してほしかった.表皮系病変(1)でもそうであったが,やはり参考文献を紹介して欲しかった.しかし,一般病理医にとっては厄介な皮膚附属器腫瘍の各論を日本語で簡潔にまとめ挙げて紹介してくれているので,十分に診断実践に役に立つテキストであることは評価したい.