インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ソリッド・ラヴ (SHYノベルズ41)

価格: ¥903
カテゴリ: 新書
ブランド: 大洋図書
Amazon.co.jpで確認
交渉人が好きな人に、オ・ス・ス・メです! ★★★★★
この作品、もう10年近く前のものですが・・最近榎田さんにはまり、読んでみて「これは!」と思ったのでレビュー書いてみま〜す。

こちらの作品は、著者がインターネット上で発表していたものに加筆、修正してもので、SHYノベルズでは最初の作品とのことです。
その為か、一発目・・いえ一冊目によくあるパターンの、”受け攻め出会う→なんだかんだと距離を縮める→後H”といったパターンに収まりきらない、試行錯誤を感じるような瑞々しい作品に仕上がっているように感じます。

わたしは、榎田さんの作品は交渉人シリーズから読み始めてとてもファンになったのですが、こちらの作品、交渉人シリーズとの共通点を感じましたので、以下の二点から交渉人ファンの方にオススメしてみたいと思います!

まず第一に主人公であり”受け”の吾妻が、交渉人の芽吹と同系統のキャラクターのように思えます。
例えば魚住くんシリーズの魚住、漫画家シリーズのルコちゃん、眠る探偵シリーズの探偵が、括弧でくくるとすれば同類項なキャラのように、吾妻と芽吹も設定は各種違えど、思考回路、いろいろ淡々と割り切りつつも明るい所など似た系統のキャラクターのようです。柴犬系の大人と子供とでも言いましょうか、踏まれても過酷な状況下であってもしぶとく生き残ってゆけそうな野草?的な強さを感じます。
色っぽい関係に入る時も相手に一方的に責任を押し付けず、自分で意思決定をする、というか肚を据えるところなんかも共通しています。

第二に、そしてなにより、わたしが交渉人を読んで凄いな!と思ったのが、会話の掛け合いのテクニカル・メリットの高さなのですが、この作品でもそんな思わず脱帽したくなってしまう描写、表現が満載なところに原点見たり!といった感じを受けました。
榎田さんの本領が遺憾なく発揮されています。
特に後半の同僚・王子沢とのカニを巡る遣り取りなどは爆笑必死。ホントに上手い。

また物語の最後のシーンで、吾妻がベッドの中で伊万里(攻め)に初めて「好きだよ」と告げるとっても良い場面があるのですが、伊万里がそのとき冗談で「カニより?」なんて言ったりして。吾妻も「カニの次だな。」なんて返します。
実際的な濡れ場よりも事後のこんな些細でさり気ない遣り取りに愛情ってあらわれるもんだよな・・と思いなんだか切ないような、ほんわりした気分になりました。
誰の人生にもこんな瞬間ってありますよね。。

というわけで、爆笑のちに胸がほっこりする名作です。読後感がとってもいい!
やっぱり交渉人ファンだけでなく・・すべてのBL読み必読の作品!ですね。
会社員なら必ず… ★★★★☆
吾妻君の仕事に対する姿勢、やりがいなど。
会社員をやってると、必ず共感するものがあるはずです。
そして。今回事件として取り上げられている、セクハラ。
働く女性なら、大なり小なり、経験があるのではないでしょうか。
そのあたりのいやらしさ、そして悔しさやら焦りやら、
すっごく現実的に描かれていて、
「ああ、そうそう、こういうことってある~」ってシーンや、
そうだ言ってやりたい!ってな台詞が満載。
BLの設定としてリーマンっていうのではなく、
サラリーマンのストーリーの中にBLが入り込んでいる感じです。
だから、ただひたすら『ラブ』が読みたい人にはもの足りないかも
しれませんが、ちゃんとしたリーマンの生活を知っている人なら、
なんの齟齬もなく、共感しつつ、読めると思います。
普通のBL ★★★☆☆
同じ作者の「魚住君シリーズ」のような世界を期待したらダメかも。
ありふれたお話だし・・。
まあ普通でした。
凄く笑えてちょっぴりシリアス。 ★★★★★
このシリーズは榎田作品の中でも1,2を争う娯楽作品です。
元気な主人公の一人称で語られる言動・心情、どれをとっても爆笑間違いなし。榎田さんの操る言葉のセンスは天下一品で、寝転がって床をバンバン叩き涙を流すほどに笑い転げました(私は)。
めちゃくちゃ笑えてちょっぴり泣けて、程良く勉強にもなったりするこの話ですが、筆力のある方のコメディはただ笑えるだけじゃありません。時には自分を顧みたり、考えさせられたりすることもしばしば。あと、行動だけで心情まで描写する力量にはただただ脱帽。
鉄面皮のドハンサムエリートが元気印子犬系主人公にメロメロになる、割とありがちな設定ですが、ストーリーはベタを許しません。
ドキドキしながら次のページをめくり、半端じゃなく個性的で魅力的なキャラクターに翻弄されているうちにあっという間に読み終えます。
あとこのシリーズは特に男だけでなく、女性キャラまで最高!影の主役、河川敷女史はシリーズを追う毎にパワーアップ。どう凄いかはご自分で確かめて下さい。きっとあなたもファンになるでしょう。
…安心して楽しんで下さい。