「子供たち」の存在についてあまり説明はない。亡霊でもタイムスリップでもないようだ。普段は目に見えないけどそばにいる仲間。両親としっくりいかない主人公は、必死で「子供たち」を求めるのだけど、初めはなかなかうまくいかない。何もかも、あるがままに受け入れてくれる、古い屋敷とおばあさんには心が休まる。けれどこれは、少しだけ寂しい物語だ。
作者の息子による版画が美しい。Odyssey Classicの表紙はいまいちだなあ。