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The Children of Green Knowe

価格: ¥602
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Sandpiper
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孤独な子どもたちを乗せる箱舟 ★★★★☆
母親をなくし、父親やあまりうまくいかない継母と離れて寄宿学校で暮らすTollyは、
クリスマス休暇に、初めて会うひいおばあさんの屋敷に呼ばれました。
降りつづける雨の中、氾濫した川の流れの中に建つ古い屋敷は、Tollyの目には、まるでノアの箱舟のように見えました。
Tollyを暖かく迎えてくれたのは、屋敷と同じくらい歳をとっているように見えるひいおばあさんと、小鳥たち、庭の植え込みで作られた動物たち、
そして、ときどき、まぼろしのように姿や声を現す子どもたちでした。

子どもの頃に読んだ時は、ただただ、TobyやAlexanderたちが好きで、
どこかもの悲しい雰囲気は感じながらも、それは死んでしまった子どもたちの悲しさなのかと思っていた気がします。

今回、大人になって読んでみて、まぼろしの子どもたちを惹き寄せた、Tollyの寂しさに胸が締めつけられました。
同シリーズの「A Stranger at Green Knowe」もそうでしたが、Green Knoweは孤独な心の子どもたちを乗せる箱舟なんだと思います。
まあまあかな ★★★☆☆
 3と4分の1時間の朗読。カセット2本組。
 朗読しているのは、Sian Phllipsという人で、舞台、映画、テレビで活躍する女優さんらしい。
 聞いた感想としては、感情はこもっているが、トーリーとミセス・オールドノウ、地の文の区別が付きにくい。
 所々に入るフルートらしき音楽はとてもよい。
古い館、古い暖炉、迷路の庭園、見えない子どもたち・・・ ★★★★☆
休暇を過ごしにグリーンノウと呼ばれる古い館にやって来たトーリー。館には大おばあさんのオオルドノウ婦人が独りで住んでいるはずなのですが・・・。トーリーは不思議な笑い声を聞くのです。それは昔この館に住んでいた、そして今も住んでいる子ども達の声でした。母を亡くし義母に疎まれ寄宿舎で暮らしていたトーリーが大おばあさんと暮らすうちに傷ついた心を癒されて自分の居場所を見つけるのです。月の光に照らされた影を「うずらみたいだね」と、トーリーに言われる大おばあさん。しわの中に悪戯っぽい少年みたいな瞳をかくしている大おばあさん。主人公はトーリーでありながら、古い館であり大おばあさんであり、館に住む昔の子ども達であったりしてほんとうにすてきなイギリスのお話しです。
「自分の居場所」を見付ける話 ★★★★☆
10歳の少年が90歳の曾祖母と、古い館Green Knoweでクリスマス休暇を過ごす。そこは数百年前にすんでいた子供たちが姿を見せる不思議なところだった。

「子供たち」の存在についてあまり説明はない。亡霊でもタイムスリップでもないようだ。普段は目に見えないけどそばにいる仲間。両親としっくりいかない主人公は、必死で「子供たち」を求めるのだけど、初めはなかなかうまくいかない。何もかも、あるがままに受け入れてくれる、古い屋敷とおばあさんには心が休まる。けれどこれは、少しだけ寂しい物語だ。

作者の息子による版画が美しい。Odyssey Classicの表紙はいまいちだなあ。