"the Shorty George"
★★★★★
リタ・ヘイワースが本当にスタイリッシュで美しい。腕のラインも脚のラインも申し分なし。特に、当時ハーレムで流行っていたjitterbugの Shorty George ダンスの動きを取り入れたミュージカルナンバー"the Shorty George"は、ミュージカル映画史上の残る素晴らしさ。rhythmとgrooveが凄い。このシーンだけでもこの映画は観る価値があります。アステアにとって、ジンジャー以外ではリタが最高のパートナーといえましょう。
カジュアルなアステア
★★★★☆
1942年の作品。フレッド・アステアにとっては、1930年代のジンジャー・ロジャースとのコンビ解消後、パートナーを変えて新しいスタイルを模索していた時期に当たる。その後、『バンド・ワゴン』など、MGMミュージカルでの第2の黄金期があるのだが。
この映画、ストーリーとしては実に他愛のないもの。
アステアはニューヨークの人気ダンサー役。休暇でブエノスアイレスにやって来て、好きな競馬で負けてしまい、地元のホテルのショーに出演して一稼ぎしようとするが、変わり者のホテルのオーナーとケンカになり、ドタバタしているうちに、ふとした誤解から、オーナーの娘(リタ・ヘイワース)に惚れられて…、というようなお話。
アステア作品の魅力は、歌(アステアは歌手としても超一流)と華麗なダンスの「芸の力」で、単純なストーリーを、観客に楽しく見せるところにある。この映画でも、アステアとリタ・ヘイワースの仲が進展するポイントで、必ず歌とダンスがうまく使われていて感心する。その意味では、この映画は、アステア作品の基本をしっかり押さえた佳品だと思う(傑作というほどでもないが)。
そして、この映画には、"Shorty George"という名ナンバーがある。フレッド・アステアとリタ・ヘイワースが一緒に歌い踊ったこのナンバーは、私は個人的に本当に大好き。
アステアのトレードマークとされている、トップハットと燕尾服は、彼自身は「堅苦しくて大嫌い」だったそうだが、"Shorty George"は、それとは正反対、いたってカジュアルな楽しいナンバーだと思う。
アステア自身が本当に踊りたかったのは、こういうカジュアルなダンスなんじゃないかなあ、という気がするほど素直に楽しい。
ジンジャーよりリタの方が優雅!
★★★★☆
この作品を盛り上げているのが名曲の数々です。ジェローム・カーン(作曲)、ジョニー・マーサー(作詞)のスタンダード・ナンバーが7曲もアレンジされていて、特に、『DEARLY BELOVED』でアカデミー賞にノミネートされている。
それども、天才アステアが目立たないぐらい当時24歳の美しいリタの歌と踊りを堪能することは決して損にはなりません。
ボックスでしか鑑賞できなかった名作が嬉しい登場です。
★★★★★
リタ ヘイワース ボックスにのみ収録をされていた作品が低価格で嬉しい嬉しい登場です。主演は踊りの名手で様々な女優をウットリとさせていた俳優のフレッド アステアと1940年代の赤毛のセックスシンボルとして多くのアメリカ男を虜にしていた女優のリタ ヘイワース、彼女はこの作品と翌年公開の(踊る結婚式)でもフレッドと共演、見事なダンスで一躍、スター女優の仲間入りを果たしました、リタは富豪の次女を好演、絶世の美女だけど中身は冷蔵庫といわれる程にクールで一向に恋人も作らない、心配をした父親は謎の恋人を演じて毎日、花束を届ける、最初はまるで相手にしなかった彼女だが、やがて花が届くのを毎日、楽しみにする様に、そこにダンサーとして職を求めていたフレッドが気に入られようと代理で花を届けた所を目撃され、とんだ勘違いからリタが彼を運命の相手と勘違いをして大騒動が巻き起こる、白黒作品ながら時代を感じる楽しい作品、フレッドはもちろんですが、リタの踊りも本当に素晴らしい、流石は父親がプロのダンサーで彼女もプロのダンサーであったというだけはありますね、お勧めですよ。