浅い
★★☆☆☆
「浅い」
その一言に尽きる。
作者は医療関係に一定詳しいかたなのかなと思います。読みやすいしサクサク読めますが、そのサクサクさは、10代のころに読んだコバルト文庫の恋愛小説のよう。若い世代は読後感良く感じるかもですが、20代もとうに過ぎているこの私にとってはこの一言に尽きる。
彼女の作品の中ではデビュー作が一番いいんじゃないの?読者はみんなそのあたり、見抜いているとおもいます・・・。
こんな上司は羨ましい
★★★★☆
解決方法はともかくそこまではリアルにありそう。
特に被害者の園児の保護者の描写はリアルだなー。
園長と先生の関係はちょっといいなー、こんな責任ある人が上司ならありがたいけど、実際はスター電気の中川の様に自己保身しか頭に無い人ばっかりだな。
で、途中で結末がわかっちゃうんだよねー、残念な事に。
■読んで欲しい人
・保健所で働く人
・部下が居る人
テーマは社会派
★★★☆☆
テーマは社会派。
けど内容は、なんだか恋愛小説のような・・・
もっとサスペンスを盛り上げて、
しっかり警鐘をならしてもよかったのではないか。
アゾラを使ったあたりも、なんとなく安易。
もう少し周りを固めて、ストーリーに幅と深さを持たせた方がよかったと思う。
爽やかな読後感
★★★★☆
保母、「原島聡美」が夏休みに企画した行事で園児が食中毒を起こし管理者として苦しい立場に置かれます。
ところが、実は単純な食中毒ではないことが徐々に明らかになっていきます。
若干現実離れした部分もありますが、「原島聡美」とその恋人「桧垣学」がこの危機に対してどのように悩み対処したのかを中心に物語りは進んでいきます。
そこに、ある大学病院からこの地の病院に派遣され単身赴任をしている「町田信夫」を上手く絡ませています。
家族とも上手くいかず、やりがいを失いかけていた「町田信夫」が生気を取り戻すのと、物語の進行が絶妙にシンクロしており爽やかな読後感を得られます。
世の中、そんなに上手く行かないよと感じる方もいるでしょうか、実生活を振り返ると「町田信夫」の姿に身をつまされ、この物語の結末にひと時の安らぎを感じる人も多いのではないでしょうか。