日本文化の再発見
★★★★★
『一粒で二度おいしい』と、かつてグリコのキャラメルのCMで使われていたキャッチフレーズがありましたが、この本はさしずめ「一冊で四度たのしい」本かもしれません。
その四度とは、まず、平易な英語表現で、日本の伝統やしきたりを知ることができること。二番目に、英語表現の難しい日本の伝統やしきたりの説明が、実に平易でわかりやすい英語であらわされていること。三度目がイラストや図が多用されていて、日本語だけではわかりにくい言葉も、英語の対訳でかえってイメージしやすくなっていること。そして4度目が、独特の日本語表現や熟語については、英語の連語の下アンダーラインが引いてあり、日本語が添えられていること。
日本の文化伝統について、やさしい英語表現から理解することの楽しさを味わうことができます。「そうだったのか」と、日本語だけではわかりにくかった「しきたり」が、英語で理解することでかえってわかりやすくなりました。わかっているようでわかっていなかった「日本のしきたり」。持ち運びが便利なサイズで、常に携帯しているほどのお気に入りです。