この手の本を読むのは、初めてです。初めてなので、他の本と比較しての評価はできません(だから星4つとしました)。でも、私には非常に有益な本でした。そして、自分は、地図をまったく使いこなせていなかったと実感しました。
さて、本書の内容です。内容は、基本から応用、さらには実践方法と多岐にわたっています。
基本的なところでは、「地図の種類」や「地図の入手方法」といった読図とは直接関係のないところから解説されています。基本から一歩進むと、等高線から尾根と谷を判断する方法などの解説に入ります。この辺は、少し知識がある方には、退屈なところかもしれません。
基本が終わると、「現在地の把握方法」や「コンパスの使用法」，「ルード維持の方法」…etc応用的な解説に入ります。この辺まで来ると、初心者には目新しいことばかりで、実に勉強になります。
基本と応用の解説が済んだところで、実践時のポイントに入ります。実践時のポイントの解説は、初心者には嬉しいところです。知識としてあっても知識を生かせるかどうかは別の問題ということを痛感できます。
主な内容はこんなところですが、最近のツールとしてGPSの紹介がされています。GPSの解説があるところなんかは、最近(初版2008/03/30)の本という感じです。
本書を読んだことで、山行時の楽しみとして、“読図”が加わりました。山行時の安全と楽しみをもたらす読図、本書で勉強してみることをお勧めします。