昔りぼん娘だった、愛に疲れたことのあるあなたはきっと気に入る
★★★★★
表紙はりぼんコミックスのパロディですね。
タイトルも全体の雰囲気も可愛らしいですが、よく見ると
しっかりボンテージグッズが書き込まれているのでご注意。
幼いころ「りぼん」や「なかよし」が大好きで、
発売日をうきうきと待ったり付録や全プレに心を躍らした
経験があり、その後の恋愛では嫉妬や執着やパートナーとの
性癖のすり合わせや時間の経過による性欲の減少など、
恋愛の沈殿物を舐めてしまった経験のあるそう若くもない
女子にとっては、非常に身につまされるものがあると思います。
夫婦間のディープなテーマを扱いながら重くならず、
笑いもあり涙もあり、大変楽しく読みました。
私は何度も爆笑しましたし、ほろりときました。
安易なカタルシスが用意されていないところも気に入りました。