どこかで同じことを書いたな（笑）。本編クリスタル・ドラゴンは、いつ新刊が出るのかわからない状態のうちに、何巻まで読んだのかわからなくなって挫折した。でも、読み始めた当初は好きだったな。「エリンの島より海を越えたるはるかな地に人ののぼらぬ高き山あり」だっけ。思えば、これがアイルランド入門だった。本書はその外伝に当たる２編が収録されているが、とても雰囲気があって、本編を知らなくても楽しめると思う。
　表題作は、おのれの部族を滅ぼした相手への愛と、一族の守り神への忠誠との間で揺れ動くお姫さまの心情が、とても切なく描かれている。
　「忘却の川」の方は、数本しか弦の残っていない竪琴で、マーニが伝説の島のことを語る場面が秀逸だ。ちなみに、この竪琴の弦はユニコーンのたてがみ。細部まで凝っていて、やっぱり好きだなー。

クリスタルドラゴン本編のおまけ？みたいな話でちょこっと出てきた
呪歌歌い（ガルドラー）のマーニが主人公のコミックス。
記憶をなくしたアリアンと出会ったサイドストーリー「忘却の川のほとりで」が、
加筆修正されたバージョンになっているのも必見。クリドラ持ってる
人は比べて見ると面白いかも。加筆修正された方がやっぱり良くなってます。ﾉ(^O^；

それにしてもマーニ…良い。（めろめろ～）