闇世界と大企業の切っても切れない縁に興味有る方にお勧め
★★★★☆
・日本を代表する企業群(ex.興業銀行、住友財閥など)が
闇社会とココまでどっぷり繋がってしまっていると言う事実は
非常に嘆かわしい。しかし、いわゆるサラリーマンとして生き
る私にとっての読後の心象は「もっと早く知っておくべきだっ
た」と「知らずに生きていきたかった」が半々でとても複雑。
世の中には知らなくて良いこと、知らない方が幸せなことは沢
山ありますよね。
・しかしながら、昭和初頭からつい最近の楽天のTBS買収ま
でかなり広く闇をカバーしていて、これまでの点と点が結びつ
き実像を結んだ感じで著者に感謝しています。
・最も印象深いのは、昭和の政商・小佐野賢治の成り上がり方
。戦争中、国民のほぼ全ての富が軍部に集められていたが終戦
2週間でごくごく一部の人に山分けされてしまった。今の貨幣
価値で数十兆円の軍需物資の放出で小佐野賢治や児玉誉士夫が
なりあがった、との部分。