美貌のジャズ・ヴォーカリスト、ベイ・シューにとって3枚目のアルバムです。「天は二物を与えず」という言葉は、彼女には当てはまりません。中国の重慶出身の彼女はニューヨークで活動しており、インディアナ大学で会計学を学んでいただけあって英語の発音も見事で違和感はありません。声質はその美貌のイメージよりも太くハスキーで、見た目とのギャップを生んでいるところもまた魅力ですが。ジャジーな雰囲気をたっぷりと感じながら彼女の歌うこれらのバラードを聴いていますと、年齢も国籍も美貌も関係なく音楽に浸れました。

全曲バラードですから、ジャズ・ヴォーカルを聴きながら癒されたい人にはおススメします。選曲のほとんどが1960年代から70年代にかけてヒットした懐かしのポップスで、親しみやすい雰囲気が漂っています。思い出の音楽との再会も得られるような企画でした。
ジョニ･ミッチェルの「青春の光と影」、ジョー・コッカーの「ユー・アー・ソー・ビューティフル」、「ニュー・シネマ・パラダイス」、ギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」、バート・バカラックの「アルフィー」、ジョン・レノンの「ラヴ」という曲を取り上げています。懐かしさを漂わせている彼女の歌唱に浸っていると日頃の疲れがとれ、ストレスが溶けてなくなるような感覚に浸れるでしょう。

演奏者を記載しておきます。ベイ・シュー（vo）、ダニー・グリセット（p）、塩田哲嗣（b）、ダレル・グリーン（ds）、石成正人（g）、広瀬未来（flugelhorn）、ストリングス・クァルテット： 下川美帆（vn）、利光佳代（vn）、椙岡弥生（Viola）、今泉文希（Cello）

今回で４枚目のアルバム、率直な意見を言うと
声は素晴らしく良いのですが歌が上手いわけでは無い。
声はもう慣れてしまったので、そろそろ歌い方のスキルアップの願いたい。
たまにはスローで音数の少ない曲も良いが、本来Bei Xuには向いていないのでは？

デビュー作以来、久し振りに購入したアルバム。随分と印象が変わった気がする。声の美しさが際立ったとでも言おうか、以前よりも遥かにしっかりとしていて、それでいてしっとりとしている。正直、ここまで期待していなかった。素晴らしい。難を言えば、敢えてこれほどの曲数を収録する必要があったのだろうか？　ということ。無駄とは言わないが、余計と思われる曲も幾つか･･･。10曲程度でまとめても良かったのでは？　それでも、やっぱり良いアルバムだと思う。

メロディが心に残る楽曲をリハーモナイズして、ストリングスで仕上げた色んな意味で思い入れの深いCD。聴けば聴く程、色んな思い出が
走馬灯の様に浮かんできます。スローテンポをとことん愛したアルバムです。

全編ジャズバラードで構成されたアルバム。
しっとりとしていて、かつ力強い、Bei Xuの声に癒されます。
過去のアルバムと比べると、メリハリが少ないので好みは別れるかもしれませんが
秋の夜長にぴったりの一枚です。

SHM-CDということで、500円UPしてますが
うーん、どうなんだろう…