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キッチン・ストーリー [DVD]

価格: ¥4,179
カテゴリ: DVD
ブランド: エスピーオー
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   1950年、スウェーデンの家庭研究所では、ノルウェーの独身男性の台所での行動パターンの調査を行うことになった。調査員のフォルケは、老年の独身男性イザック宅へ。調査対象とは決して話をしてはいけないという規則だったが、ふたりいつしか話をするようになり、ゆっくりと交流を温めていく。
   同じ部屋にいるのに無言でいるときの気まずい空気の妙なおかしさ、会話をかわしてから、ゆっくり広がっていくほのぼのした空気が心地よい。50年代の北欧のインテリアや車など美術にもセンスが感じられ、冬の景色は、しんしんと寒さを感じさせるものの、人間たちは品よく温かくて思わず笑みがこぼれてしまう。『卵の番人』でも斬新でユニークな世界観を披露したベント・ハーメル監督がつくり出した、幸せ気分にしてくれる上質のヒューマンコメディー。(斎藤 香)
和む ★★★★★
二人の地味な攻防(電気消したりライト付けたり)に笑い、少しずつ近付く距離に和み、グラントの表情に切なくなり。
ラストはちょっぴり悲しい。
けど、とても心が暖まる映画でした。
セリフが少ないのに思いが伝わってくる映画 ★★★★★
調査員のフォルケ、被験者のイザックという主役の二人を見ていると、すごく少ない、しかも淡々としたセリフにも関わらずお互いを思いやる気持ちがひしひしと伝わってきて、気がつくと顔が自然とほころんでしまう不思議な映画でした。
彼らがお互いに持つ決して押し付けがましくない、温かな思いやりの気持ち、そして心のつながり。現代に生きる人々は自分自身も含め、こういうものを忘れかけているんじゃないかなと思いました。
フォルケとイザックが親交を深めることがちょっと面白くないと感じたイザックの友人グラントが、就寝中のフォルケをトレーラーごと引っ張って行って線路上に放置してしまうのですが、それをこっそり家から見ていたイザックが馬でトレーラーを引っ張ってうちまで無事に連れ戻すところが印象に残っています。
スウェーデンとノルウェーの心理的距離 ★★★★☆
これは二人(あるいは三人)の男性が友情を築いていく話として楽しむこともできますが、ノルウェーとスウェーデンの文化、歴史、言語の違いやそれに対する戸惑いもさりげなくちりばめられていて、そこを味わうこともできると思いました。

調査員はスウェーデン人、被験者はノルウェー人。
たとえば、二人がキッチンで談笑していると話題が第二次世界大戦に触れます。
ノルウェーがナチスの侵略を一部受けて苦しんでいる一方で、スウェーデンは中立を保って傍観していました。それに対して未だにノルウェー人は「恨み」に近いネガティブな印象をスウェーデンに抱いている様子がここの会話で伺えます。
二人は気まずい雰囲気になりますが、ノルウェー人のほうから「まあ、忘れようや」といった感じで話は流れます。

そのほかにも、それぞれが母国語で話しているのに通じているところ、「プリム」というノルウェーでは一般的な食品をスウェーデン人は知らなかったこと、車線が左右で違うため国境を越えて車線変更をしたあと気分が悪くなるところ、スウェーデンのタバコが一番と思っていたけどノルウェーのものも悪くないと思って切り替えるところ、などちょっとした文化的な違いに躓きながら生きている様子がさりげなく描かれています。

とても似ている国だけれど、それぞれがその文化を誇りにしているから決して同化しない、それでも一緒に親しく生きていけるという明るいメッセージを私は受けました。

上記のこととは関係ありませんが、個人的に一番笑えたシーンは医者がタバコをふかしながら患者の診察を行っているシーンです。こんなにいいかげんでいいのか?!とつっこみたくなってしまうような「抜けた」感じがよかったです。
静かな時間の流れの中で ★★★★☆
大資本の映画のような派手さはなく、ストーリーも淡々と流れていきますが、そこがとても心地好い作品でした。
淡々とした中、登場人物の喜びや悲哀、少しずつ心を通わせていく様なんかがじわじわ〜と浸み込んできました。
厳しい冬が過ぎ、最後に訪れる春の穏やかな景色もとても印象的でした。
他にも北欧らしいキッチンツールのデザインや、思わず住んでみたいと思ったトレーラーハウス、豪華じゃないけどすごく美味しそうな食事のシーン(ハムでチーズをはさむのはいつかやってみたいです♪)など、細かなところにも見どころいっぱいです。
とてもよい作品に出会えました♪

あ、なんだかシュールに映る調査風景ですが、50年代にはあれに近い事が実際行われていたそうですよ。
心地よい時間 ★★★★☆
心地よい、ゆったりとした時間を過ごさせてくれる映画です。
独身男性のキッチンでの動線観察として、観察者がキッチンの端に
高い椅子を置き、口も利かず物も食べず、もくもくと記録していく様子は
なんとなくおかしい。(これは実際にあった研究だそうです)
わざとらしくない、けれど、おかしみのただようシーンが重ねられ、
(笑いはイギリス映画に近いと思います)
一面の雪の中の白い家、豪華でも綺麗でもないけれど、
暖かみを感じる小さなキッチンに、魅力的なふたりの男優を配して、
洒落た音楽を伴いながら、ゆったりと話は進みます。
オシャレに走った作品でも、芸術的に構えた作品でも、
大上段にテーマを振りかざす映画でもありません。
それでも画面は美しく、くすくす笑い、時に景色に瞑目し、
少しずつ変わっていく人物に好感を抱き――いい映画を見たなあという思いの中に、
監督の残したかった小さなメッセージが知らず刻まれています。
小さな良作です。大人の方にお奨めします。