ポスト構造主義を代表するフランスの哲学者の、とっつきやすい小さな教科書です。デリダが実は学校嫌いだったことや、サッカーが大好きだったこと、さらに肝心なデリダの思想キーワード「脱構築」「散種」「代補」「差延」「亡霊学」・・・なども、少ないページ数で的を射た解説をされております。また、最早現代の古典となりつつある「グラマトロジーについて」「声と現象」などのミニガイドも記載されております。(「エクリチュールと差異」は紹介されておりません)他にも、デリダの女性関係といった、ちょっとどうでもいいような面白いコーナーもあり、今後ジャック・デリダを究めたい人にはかなりお薦めです。
僕は赤線を引いて、残りの作品を集めるのに必死になっております。