２年前に突然自己免疫性１型糖尿病を発症し、入院中に食品交換表を用いた総カロリー制限型食事療法を指導されましたが、その後、この本に出会ってカーボカウントを実践するようになって、食事の自由度が広がった上に、非常に血糖コントロールしやすくなりました。
アメリカの参考書をそのまま翻訳しただけなので、文章的に読みづらいのは否めませんが、少なくとも、今現在では、一番詳しいカーボカウントの実践本と言えるでしょう。

この本は、アメリカ糖尿学会（ADA)が出している、Complete Guide to Carb Coungintという本の日本語訳です。
糖尿病治療において、日本ではあまり一般化していない、カーボカウントの概念やその実際が、アメリカではどのように実践されているのかを知ることができます。
基本的には医療従事者向けの本です。
難点としては、訳本なのでやはり読みにくいのと、食品の例が、アメリカの食事なので参考になりにくい、重量の単位がオンスだったりといった点も気になります。
実際に用いるには、日本人向けにアレンジする必要はありますが、アメリカでのやり方を知る意味で一読しておいてよいと思います。