色あせない
★★★★★
久しぶりに引っ張り出して、聴いたのだけど、全く色あせていない切なすぎるアコースティック・ポップがここにある。94年の発売だから、ネオアコブームは既に去った後だし、サラの中でも後期の作品といえる。だからこそ見落とされがちな名品で、こんなに切なくさせられる音楽そして歌はそんなにない。いわゆるネオアコ的なジャングリーな感じはここにはなく、今聴くとクラシカルで、非常にしっかりしたサウンドメイクをしているところが他のバントとは明らかに違う。なぜこんな素晴らしいアルバムが無視されたのか。ブームが冷めるというのはほんとに怖い。時代は、スウェッディシュ(北欧)ならなんで売れるみたいな方へと向かい、他国の良質なポップス忘れ去られた。そんな感じが当時の日本だった気がする。
いま時代は非常に混乱し、いつまで続くかわからない停滞感が若者を襲っている。そんなときだからこそ、こんなにも切ない優しい音楽を若者に聴いてほしい。CDの売れない時代、どんな形でいいから(きっとネットのどこかには落っこちてるはず)聴いてほしいと思う一枚。
色あせない
★★★★★
久しぶりに引っ張り出して、聴いたのだけど、全く色あせていない切なすぎるアコースティック・ポップがここにある。94年の発売だから、ネオアコブームは既に去った後だし、サラの中でも後期の作品といえる。だからこそ見落とされがちな名品で、こんなに切なくさせられる音楽そして歌はそんなにない。いわゆるネオアコ的なジャングリーな感じはここにはなく、今聴くとクラシカルで、非常にしっかりしたサウンドメイクをしているところが他のバントとは明らかに違う。なぜこんな素晴らしいアルバムが無視されたのか。ブームが冷めるというのはほんとに怖い。時代は、スウェッディシュ(北欧)ならなんで売れるみたいな方へと向かい、他国の良質なポップス忘れ去られた。そんな感じが当時の日本だった気がする。
いま時代は非常に混乱し、いつまで続くかわからない停滞感が若者を襲っている。そんなときだからこそ、こんなにも切ない優しい音楽を若者に聴いてほしい。CDの売れない時代、どんな形でいいから(きっとネットのどこかには落っこちてるはず)聴いてほしいと思う一枚。
今は無きサラレーベルの代表バンド
★★★★★
疲れた夜のお供に最適な一枚。いかにもサラっぽいアコースティック・ポップス、というのが1st聴いた時の印象。しかしこの2ndにはちょっとびっくり。
ヴァイオリン2重奏から始まり切ないアコギにグッと来る叙情的なメロディーの1「So Catch Him」。そして、究極的な癒しを堪能できる3「Marble Arch」。
定番の男女ボーカルやインスト曲もすごく心地良く、ネオアコ系アルバムの中でも隠れた名盤の部類に入るのではなかろうか。
疾走感溢れる2「Cosmopolitan」みたいな曲もしっかりと用意されているけれど、どちらかというと、1曲目、3曲目、5「Fleetway」6「Also Ran」等、アコースティック・ギターの美しい響きを生かしたフォーク・ソングの方にこそ、このグループの真価が表われているような気がする。
女性ヴォーカルの声は、ヴァセリンズのフランシス・マッギーにそっくり。ありそうでないような、クラシカル・ネオアコースティック・ポップ。イギリスらしい、透き通るような美しいアンサンブルに酔いしれる事間違いなし。このアルバムが気に入った人はラフ・トレード出身の男女フォークデュオ「Shellyan Orphan」の作品もオススメです。