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Killing Critics (A Mallory Novel)

価格: ¥663
カテゴリ: マスマーケット
ブランド: Berkley
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マロリーの成長 ★★★★★
マロリーシリーズの第3弾。
1作目「氷の天使」は、株のインサイダー取引が絡んだ作品。
2作目「アマンダの影」は、マジック。
そして、今回はアート界を中心にして物語が進む。

画廊で殺されたアーティストと、12年前の猟奇殺人との関連。
12年前の事件は、マロリーの養父 マーコビィッツが担当していたことから
マロリーは、残っていた資料から過去の事件と
現在の事件を交差させながら、犯人を捜し当てて行く。

主人公のマロリーの非常さは相変わらず。
人としての感情が持てない自分を十分に知っている。
読む人によっては、反感を買いかねない主人公だけど
何よりも、その周りを取り巻く人たちが暖かい。
だからこそ、マロリーが引き立つ。

そのマロリーが、今回は少し違う。
変化の兆しが見えてくる様が、実に巧い。
人として無くしたものを、少しずつ学習しているような感じが伝わってくる。
そのマロリーを、作者オコンネルはセンチメンタル性も無く、淡々と描く。

マロリーの幼少期と、今回の事件とが フラッシュバックのごとく描かれ
マロリーの過去が垣間見える。

ストーリーは、前半は中弛み感があるが 後半はさすが。
スピードを増して、犯人にジリジリと迫って行く。
犯人の以外性は元より、人としての哀しみが切ないラスト。

哀しいけれど、どこか毅然としているから
私はオコンネルの作品が好き。

今回のチャールズの行動には、思わず微笑がこぼれた。
本当に、キャラクター達が愛おしくなる。

次回作も楽しみなシリーズに出会えて、素直に嬉しい。
似てないけどクレイグ・ライスを思い出す ★★★★★
この作品は今出ているシリーズの中では一番好きです。
ミステリーもキャラもどちらも楽しめます。
最近のミステリーには絶対出せない雰囲気が好きですね。
日本で作品が紹介されていないのか、作品が少ないのかはしれませんが楽しみにしてます。
深まる謎 ★★★★★
『氷の天使』『アマンダの影』に続くマロリーシリーズ3作目。また少しマロリーの過去が明らかに。12年前の猟奇殺人に関係すると思われる殺人事件が発生し、マロリーは相変わらず非情な態度で捜査を進めているように見えます。が、実は彼女なりに思うところがあるのでは、と思わせる展開になってきました。事件自体ももちろんミステリですが、主人公であるマロリーの存在が一番の謎です。マロリーとチャールズの関係がどうなっていくのかも気になります。次は『天使の帰郷』です。