単なるミステリーとして読めればよかったのにと思う。しかし個人的感覚として、この本を読み終えた人のほとんどは、単なるストーリーテラーとしてのテクニック云々ではなく単純だが正直な人としての感情を吐き出すであろうと思いたい。
試しに時を経ず連続して読んでみるといい。・・とえらそうに書いたが実は私には出来なかった。二人の少女のシーンはとてもじゃないが読むことができなかった。そのシーンは飛ばして読んだのだ。私は目をそむけた。否定したかったからだ。同時に作者に対するうらみ節があらためて湧き起こる。
私はマロリーが大好きではある。この作品においてもキャロル・オコンネルという作者がここまで私を動かしたのは彼女の力量であるとわかってはいる。わかってはいるがこの作品ではどうしても彼女を認めたくはない。絶対認めてやるもんか。結末を変えて欲しい。
単なるミステリーとして読めればよかったのにと思う。しかしこの本を読み終えたほとんどの人は、単なるストーリーテラーとしてのテクニック云々ではなく単純だが正直な人としての感情を吐き出すだろうと個人的感覚では思う。
試しに時を経ず連続して読んでみるといい。最初から泣けてしまう。それと同時に作者に対するうらみ節があらためて湧き起こる。
私はマロリーが大好きではあるが、キャロル・オコンネル、この作品では彼女を認めたくはない。絶対認めてやるもんか。