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服装の歴史 (中公文庫)

価格: ¥1,200
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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着物の歴史の入門書として ★★★★☆
宮内庁の装束御用達を務める高田倭男氏による、日本の着物の歴史です。「服装の歴史」というタイトルですが、専門の関係か明治以降の洋装の歴史についてはさわり程度しか書いてありません。
やはり専門のためか、平安時代の装束の歴史についての説明は詳しいです。また、室町時代から江戸時代中期にかけての小袖の発達についての説明も非常に丁寧に書かれていると思います。
本の制約上、カラー写真がほとんどないので、やや用語を理解するのに苦労しますが、巻末には参考資料の一覧もあり、着物の歴史の入門書として適していると考えます。
ただ、高田氏の悪癖と思うのですが、巻末の苦労話(自慢話?)は鼻につきますね。これがなければ星5つなのですが。
専門的な日本「服装」史通史 ★★★★☆
 1929年に生まれ、宮中内蔵寮御用装束調進方高田家(実家は空襲で焼失)の家業を受け継ぎ、父子二代にわたり歴史的染織品の調査復元を行い(「おわりに」に詳しい)、高田装束研究所を主宰する大学講師が、平成最初の五年間に相次ぐ皇室儀礼で多忙な中(したがって説明の重複も多い)執筆した日本「服装史」(「はじめに」参照)通史の本を、修正・加筆の上で2005年に文庫化したもの(400頁強)。したがって本書の内容は、原始から現代までの日本の衣服の形式と材料、裁縫技術、染織技術と紋様・色彩、冠や帽子・髪型・履物・装身具・刀・帯・裏地、着こなし・襲ねや身体所作等の多岐にわたり、それらを基礎とした社会文化史・生活文化史として服装史を考察しようとするものである(複雑!)。用語が私にはなじみにくいが、興味深い点を列挙するなら、第一に身分・階層毎、季節毎、性別毎の服装(礼服・私服等)が詳細に論じられるが、地方民衆服については資料的制約ゆえにあまり論じられないこと、第二に日本の衣服を大(広)袖系と小袖系とに大別し、後者が民衆に普及し下着から表着化することにより、今日の着物の母胎となったという指摘、第三に友禅染の意義が高く評価されていること、第四に明治以降の洋装化については比較的さらりと論じていること、第五に本書が生活文化史であることと関連して、「おわりに」の冒頭に興味深い「伝統」観が見られること、第六ににもかかわらず著者は最近の着こなしや素材への無頓着化傾向に強い危惧を表明していること、第七に多くの写真のみならず末尾に衣服模式図と索引が付いていること等が挙げられる。私は社会背景の説明に若干の違和感を感じたが、特に髪型(研究が少なそう)や襲ねの部分が興味深かった。他方、かつらや化粧等についての指摘はない。
専門的な資料としてはお勧めできません。 ★☆☆☆☆
服飾を勉強する人の為に書かれたものらしいですが・・
私にとっては資料としても見づらく、書かれている文章も大変に読みづらかったです。
まず写真が極々少ない上に、たまに思い出したようにあっても小さ過ぎて(白黒だった事もあり)資料となり得ませんでした。

また、どの時代のどの服装についてもメモの走り書きのような文章なので、ある程度の知識のある読者にとっては内容が浅く、逆に今から勉強する読者にとっては意味不明な内容となってしまっています。
私としては、その時代時代で、もう少し入り込んだ説明が何処かに欲しかったと思います。

「服飾の移り変わり」についての説明がもっと整理されていれば、この本のように極薄い内容でも、それはそれで一貫して読みやすかったのでは・・とも思われますが、その辺りも物足りないのが不満でした。

読者にとっては著者の「お家柄」の事などは、そんなにくどく説明してもらわなくても、簡単に触れてもらえればそれで充分ですので、必要な「内容」をもっと充実させ、的確に伝えて頂きたかったと思います。