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月が100回沈めば (宝島社文庫―『このミス』大賞シリーズ)

価格: ¥530
カテゴリ: 文庫
ブランド: 宝島社
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まどろっこしい ★★★☆☆
展開も文章もどうもまどろっこしくって
何度も途中で読むのを中止しました。
気軽にさくっと読めるミステリーかと思ってたので
読むのがめんどくさくなりました。
普通の定義 ★★★★☆
 失踪した友人を探すミステリーを軸にしながら話は進むが,むしろ作品の本質は著者の考えている普通論にある.
 普通とは何か.平均?みなと同じ?
 では逆にヒーローとは何か?
 小説を読み終えた後トルストイの戦争と平和に出てきた英雄論「すべての英雄は民衆の代弁者に過ぎない」という一節を思い出した.
青春ミステリ ★★★★☆
高校生のコースケは「サンプル」という
アンケートに答える、風変わりなアルバイトをしている。
そこではアルバイト同士の接触を禁じていた。
ある日、コースケがひそかに知り合いになっていた
同僚・アツシが姿を消した。
おりしも、世間では中学生の連続失踪事件が騒がれており
心配したコースケは、アツシをさがすため
他の「サンプル」・弓に声をかけた。
美少女でおせっかいで自分をしっかり持っている、弓は
コースケにはっぱをかけて事件を追いかけるが。。
渋谷を舞台にした、青春ミステリ。

行方不明の友人を探すという柱とともに
もうひとつの柱になっているのは「普通」とは何かという観念論。
いろいろな人に出会い、その話を聞くことで
コースケが成長するお話でもあります。
普通普通といいながら、コースケにも秘密があり、
それもお話の大きな読ませどころになっています。
ミステリー仕立ての青春小説 ★★★★☆
 バイト仲間のアツシが失踪、耕佐は中学生連続誘拐事件との関連を疑う。
 アツシは高一だが、小柄なので中学生と間違われた可能性もあるからだ。
 同じバイト先の女子高生・弓と、職場のある渋谷の若者に聞き歩いて彼の実家を探し当てたが、家族は失踪を否定する。
 耕佐たちは、ならばとバイト先の会社に秘密がないかと潜入する。
 事件を通し成長していく耕佐の姿がたくましい。
 ミステリー仕立ての青春小説だ。
慟哭皆無でした ★☆☆☆☆
サンプルというバイトから「中学生行方不明事件」に繋がると感じた高校生の男の子が主人公。
1955年生まれの著者が描く父に対する思いを重ねたミステリー。
沈むように人が集まるのだけど、この人に描き方って、静謐ではない視線だけがじっと感じるみたいな暗さがある。
そのせいかラストでまったく慟哭はない。