インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

シャンブロウ (ダーク・ファンタジー・コレクション)

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 論創社
Amazon.co.jpで確認
受け身の無法者 ★★★★★
昔、ハヤカワ文庫で計3冊のシリーズで出ていたものをまとめた物です。
元々、同作者のジョイリーのジレルのシリーズの表紙の松本零士先生の絵に
ひかれて買い、このノースウエストスミスのシリーズも後日そろえた経過がありました。
そういうことで、スミスが始終ハーロックのように見えて仕方なかった(笑)
しかしスミスはもっと受動的で、これは他の批評家の方も指摘されているように
女性の性的な官能をスミスに反映させたといえるシリーズでしょうか。
それにこの本には松本さんの挿絵は一切無いので、懐かしい、とご購入される方は
そのへん注意して下さい(掲載して欲しかったです)
過去の記憶と照らし合わせて、ところどころ訳者の仁賀さん自身の手直しが
入っているように見受けられました(ジュリの言葉遣いが女らしくなっているなど)
文庫の1冊目の解説に亡くなられた野田昌宏さんの切々たるシャンヴロウへの思いが
解説として載っていましたが、あれも再録して欲しかった。
とにかく、その野田さんもおっしゃっていたように、仁賀さんの訳文は
流麗というか艶麗ささえ感じられて、このシリーズには相応しいのではないでしょうか。
恐怖と官能を味わいたい人はどうぞ。

そして同じように、ジレルのシリーズも出して欲しいものです。
ジレルはこの本の一作品で、スミスと共演しています。
(ただ、シリーズの方のジレルよりかなり勇ましい感じなのですが)
原初の恐怖への招待 ★★★★★
1971年の「大宇宙の魔女」を皮切りに、「異次元の女王」「暗黒界の妖精」の三冊として出版されたシリーズが、装いも新たに一冊にまとまりました。
設定は宇宙の荒くれ者ノースウェスト・スミスが宇宙船「処女(メイドン)号」を駆るスペース・オペラ風なのですが、彼が出会うのはごきげんな悪漢などではなく原初の恐怖をえぐりだす異形の生物。その多くが人間の美とかけ離れていながら美しい、おそらくは神話や伝説の原型となったであろう、人間の精神力や血や美を捕食するものたち。この本を手にした者には、この一冊が美とエロスと甘やかな恐怖への招待状となることでしょう。