ギュンター閣下の華麗なるビフォー・アフターの巻。
★★★★☆
本巻は同タイトルで1〜3巻と続いてきた作品の続刊。
内容的には、原作の「魔剣編」が終了し、「大脱走編」の導入部までの、19話〜23話までが収録されている。
個人的に渋谷一家が大好きなので、23話冒頭の「渋谷さんち大集合」の光景には大変心和まされた。
男ふたりでシーワールドに出かける息子&弟に、大慌てするような過保護っぷりが面白い。
原作からしてツッコミどころ満載の話なのだが、本巻に限っては巻末のおまけマンガ「閣下とマのつく貴族生活〜第一日目」が一番の目玉だろう。
え、「第一日目」ということはひょっとして? と予感させるところも、角川の販売戦略の上手いところだが(笑)、ほんの8Pの中に本巻の最大の魅力が詰まっているところが侮れない。
内容は、「大脱走」の始まる少し前という時間軸で、ユーリがバンドウ君とともにスタツアしてくるちょっと前の時期の眞魔国の話。主役はもちろん、ギュンター閣下である。当然ながら壊れている。
そして、劇的なビフォー・アフターに涙。それまでに読んできたマンガの内容が一気に吹っ飛ぶほどの衝撃だった。これから読む人は、巻末を楽しみにしながら戦々恐々とするといい。