“考えて走る”ならぬ“考えて観る”サッカー観戦のために
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既存のサッカー戦術書に散見される4-3-3や4-2-3-1などのある意味の数字の羅列を元にした机上の空論を展開するものではない。
数字に表現されるフォーメーションがチームの約束事としてありつつも、それを踏まえ選手がどうプレーをしたのか、
なぜそれが良いプレーであるのかを、実際の試合の実際のプレーに基づいて紐解いていく戦術書です。
“戦術がチームをつくるのではなく、戦術を踏まえてその選手がどう動いたかがチームを作る”
そんな忘れそうになる当たり前のことを再認識させられた。
本書ではプレーを解説している箇所が比較的多いが、文字と図だけでわかりづらい部分は
youtubeを補足的に使って読みました。(ビッグマッチの解説が多いのでほとんど見つけられる)コレはオススメです。
この本を読んだ後、スタジアムに足を運び数試合観戦しましたが、自分の中でサッカーの見方が変わり始め、
「なぜこのプレーが生まれたのか」などを自分で考察するようになった。
“考えて走る”ならぬ“考えて観る”キッカケを与えてくれた本でした。
そして、サッカー好きの一番の楽しみである仲間との居酒屋でのサッカー談義が更に面白く。これが一番の収穫かも。