法隆寺を内部から体験してみると
★★★★☆
法隆寺では,毎年1月7日の晩の通夜作法から14日の晩まで,金堂修正会を行う。筆者は,「承仕」(じょうじ。法会の雑役を行う,最下級の僧)として,これまで9回,金堂修正会に参加してきた。
夜明け前に法隆寺の金堂で行うという「後夜(ごや)作法」(金堂の内陣で行う行法)を終わったころ,天井当たりに鮮やかに朝日が当たる中,続けて「晨朝(じんじょう)作法」が行われ,その後,「金堂の扉を開ける。朝の光が銀色の透明な水のように一斉に射し込んでくる。」(48〜49頁)というのは,読んでいるだけでもすばらしそうである。
私も承仕になって参加したいと思うが,承仕になる方法は「縁」としか言いようがないので,誰でもなれるというものではないらしく,残念である。
永平寺には,3泊4日の参禅に赴いている。こちらは,一般人も参加できるものらしいので,機会があれば一度参加したいと思う。