『ちいさいおうち』でコールデコット賞を受賞したバージニア・リー・バートンのデビュー作。機関車が好きな長男アリスのために書かれたという本書は、アメリカで1937年に、日本では1961年に出版され、世代を越えて愛されてきたロングセラー。
真っ黒くて、ぴかぴか光っていて、きれいなかわいい機関車ちゅうちゅう。いつも小さな街の小さな駅から、大きな街の大きな駅へ走っていってまた戻ってくる。でもある日、ちゅうちゅうは考えた。もう、あの重い客車なんか引くのはごめんだ。ひとりの方が早く走れるし、みんなの注目も集められる。
機関車の名前のちゅうちゅうは、日本語で言えば「しゅっしゅっぽっぽっ」。子どもたちの反応を見ながら作っていったという絵本は、早く次のページをめくりたくなるようなワクワク感に満ちている。全ページ黒一色で描かれるイラストは躍動感にあふれ、文字もイラストの一部のようにデザインされるなど、まさに絵を読む絵本である。(小山由絵)
古臭さは否めない。
★★★☆☆
訳本によくあるパターンですが、文章が自然な日本語ではありません。版を重ねても直りません。
また、ひとつひとつの文章が長いところに、こどもをばかにした分かち書きで更にわかりにくい文章になっています。
話の内容は夢があり、盛り上がるところは盛り上がり、終わり方も素敵な終わり方をしています。いい意味の古典の魅力を、日本のこどもに伝えきれなかった典型的な例です。
2歳でも絵を楽しめる
★★★★★
2歳の息子のために買いました。4歳ぐらいから…となっていたので早いかなぁなんて思っていましたが、絵の躍動感や文章のリズムなどが面白いらしく、
『ちゅうちゅう読んで』と持ってきます。要約して読んでいる状態ですが、それでも
毎日、毎晩必ず読まされる1冊です。
いたずら
★★★★☆
機関車の「ちゅうちゅう」が、いたずらをして
大騒ぎになる、お話。
ちゅうちゅうの、いたずらは、スリル満点です。
電車が好きな子供が、喜びそうな絵本でした。
乗り物好きの男の子が喜ぶ本
★★★★★
男の子を夢中にさせるのは今も昔も、ヒーロー者、昆虫、乗り物。
大学生になるうちの息子は教えてもいないのに、乗り物派でした。
のりもの図鑑なども気に入っていましたが、寝る前の読み聞かせはやはり物語のあるもの。
そんな中でお気に入りだったのが、ちゅうちゅうです。
モノクロのイラストで大人からみれば少々味気ない気もしたのですが、
お話の面白さ、イラストから伝わるちゅうちゅうのキャラクターが魅力的。
子どもに支持される本物の一冊です。
男の子には特にお薦め!!
★★★★★
2才8ヵ月になる長男のお気に入りの本です!1才のころから絵本好きで、いろんな本を読んできたのですが、この本は月齢にしては少し早いかな・・と思ったのですがそんな心配そっちのけで思い切りはまってます!色鮮やかな本とは違い黒白なのに、まるで本から飛び出してきそうなタッチで、ここまで見事に描けるものかと感心させられます。きっとそれが幼い子供の心にもわかるんだろうなぁと思います。跳ね橋があがりちゅうちゅうが勢いよく飛んだものの炭水車が落ちてしまう場面などは大人が読んでいてもハラハラさせられます。あと、表紙の裏側の線路のマップも素晴らしくて 子供といろんな会話をしながらとっても楽しめますよ。