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独裁者 “ブログ市長”の革命

価格: ¥124
カテゴリ: 単行本
ブランド: 扶桑社
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市長の考えはたぶん正しい。だからこそ、市政に徹してほしい。 ★★★★☆
■驚愕の給与実態
・市職員の平均年収は655万
(阿久根市民の平均年収は、市長試算で200〜300万)
・約8割の職員が係長級以上、退職金2650万は国家公務員以上
市長はこれらの削減を公約にしている。

■”シャンシャン総会”の市議会と市議の発言
・議案は役所提案、議論らしい議論はない
(「質疑」とは単なる質問、「討論」とは議員の意見発表、「表決」も会期前に多数派議員で決定済)
・年4回の議会は、一回5、6日で終わることが殆どで、早帰り日も多い
・多選議員は「ヤミ選従」を行う自治労出身
・議案の提出はおろか質問にさえ立たない議員が圧倒的多数
「職員の給料で市の購買力も増している」
「議員定数削減の市長の提案だから(教育長人事は)反対する」
市長不信任の理由は「全国に阿久根市の恥を晒した」から

■”過激発言”等
本書に弁解はあるが、「高度医療のおかげで以前は自然に淘汰された機能障害を持ったのを生き残らせている」という文章は、どう読んでも、障害者差別と取れてしまう。新聞社や学者はまだしも、「そういえば警察官や裁判官も公務員だ」と批判するのもよくない。公権力の権威を否定する自殺行為だからだ。
また、選挙期間中のブログ更新に対し、ブログは個人の日記で文書頒布ではないというが、公約をブログに載せているのだから、虫が良すぎる。独善的と言われてしまう。

■総評
「地方分権」に対し、「国政の場以上に政治屋だらけの地方議会にそっくりそのまま巨大な権限を委ねたら…地方自治体の現場が大混乱に陥る」と危惧し、「『地方になにがもたらされるか』ではなく『地方が自己の責任で何ができるか』」という地方住民の覚悟を求めている。
政治家としての志は(本書を読む限り)正しいのだから、市政に直接関係のない言論活動は他所でするなりして、市政に専念してほしい。〈抵抗勢力〉にいらぬ攻撃材料を与えてしまい、〈改革〉が遠のいてしまうからだ。
不器用なのね ★★★★★
四面楚歌の状況が目に浮かぶ、市長の個性を色濃く
映した本だと思います。
市長の考え方は間違っていないのだけど、やり方が
乱暴で、もっと人を育てようとする気持ちやトップとしての愛情もないと
部下は変わってくれないと思います。
どうしてこんなに、やり方が下手なのだろう。もったいないと思います。
まず自分が先に、部下を信頼していいところをたくさんブログに
書いてあげれば、きっとついてくる人も大勢いると思うのに。

蛇足ですが、奥さんはスゴイ人だと思います。
「彼は宇宙人だと思って」「彼は死んだと思って」というニュアンスの発言を
実親にしながら夫を支えて耐え続ける(きっと冷たい言葉を浴びせる住民もいると思うけれど)
姿は、本当にすごいと思います。

市長の人間性はまだよくわからないけれど、家族の絆を見れば
なんとなく不器用でも、一番近くにいる人間たちからは本当に信頼されてる
のだろうと思え、もっともっと自分をうまく表現して、人を上手に使うことができればいいのにと
思います。
ボンボンの戯言 ★☆☆☆☆
評価が高いので購入したが、全くの期待ハズレ。

以下、理由。
・職員の平均給与などが公開されているが、これはモラルや一般常識で考えておかしい。
 為政者であれば、守秘義務は当然あるはずであり、公開すること自体問題がある。
 ジャーナリストが地道な取材により調査したのであれば評価出来るが、市長の立場だと単なる職権乱用。
 こういうことは、退職してからすべきことであって、市長の職務では無い。
・著者の経歴は、防衛大学卒業後、自衛隊6年勤務、その後実家の建設会社で勤務とある。
 防衛大学の学費、自衛隊勤務期間の給料、これらは税金で賄われていたのではないのか?
 たかだか6年程度で職務放棄するのは、税金の無駄遣いそのものであろう。
・他人の給与を語る前に、市長である自分の給料を公開すべきだろう。
 また、実家が毎年いくら公共工事を受注しているのかも公開すべきだ。
 そうでなければ、アンフェアである。

単なる、受け狙いのパフォーマンスに過ぎない。
おそらく、このようなことをしても、実効性は全く無いだろう。
こういうことをすれば、他の自治体では、機密保持がより強固になることすら考えられる。

市職員や、議員を擁護するつもりは全く無いが、この著者には全く賛同出来ない。
他人をあげつらう前に、一人の社会人として、責務をまっとうすべきであろう。
 
土着の利益を代表する竹原市長と自治官僚の戦い ★★★★★
いろんな見方ができると思います。

この市長をほめたたえる必要もないしマスコミに乗せられた情報だけで糾弾する必要もない。そう思います。
刑事事件で被告だけが一方的に悪いという事件はゼッタイにありません。普通の生活でも同じはず。
わたしはなぜこの竹原市長がマスコミや県知事などから,一方的かつ徹底的に悪人のラベルを貼られているのかに
まず興味があります。何かモメントがあるはず。世の中は善悪単純構造じゃないですからね。

わたしは駆け出しの貧乏弁護士ですが、その立場からひとことレビューさせてもらいます。

まず内容は実にわかりやすいです。はっきりメリハリの利いた文章。恐らく口述してテープ起こしして手を入れたものでは?
一気に読めますよ。何言ってるのかわからんみたいなところは一行もないです。
わたしは新宿のジュンク堂で買って帰りの電車を降りるまで3回読んでました。
それにほんとにおもしろい。劇画以上。

地方都市で行政事件を引き受けるとわかりますが、必ず大きな利権のカタマリがあって
その背後には、「常に」旧自治省(現総務省)出身の官僚がいます。その官僚が大抵は市長とか知事をやっています。
たとえば都市計画はその典型。マンション一棟建てるのにすら、官僚(その背後の土地の有力者)の利権がからんでいる。
提訴するまでにうんざりするほどつぎからつぎへと得体のしれない利害関係者が出てきます。
書類の握りつぶしとかザラです。もくもくと手続をすると何年かかるかわかりません。

だから竹原市長みたいにガツンとやるのはわかります。カゲでサボタージュして舌を出してる市の職員とかどこでも普通にいる。
だって組合に守られてる上に仲間でかばいあいますからね。その上にちょこんと市長が乗ってる。これが全国のほとんどの市町村です。
都道府県レベルも同じ。こういうところに喝を入れてるのがこの市長です。気持はよくわかる。

官僚出身の市長が利権誘導型の指示を出して、それを土建業者がうまく料理するみたいななれ合いはものすごく多いんじゃないかと思います。

その官僚と奇妙な妥協をしているのが市の職員(つまり自治労)で、市民の利益そっちのけで高給でだらけた仕事をし続ける。
誰も文句を言わない。つまり官僚組織と労働組合が合体している。
今の政権与党はその合体の上に成り立っている。労働貴族とかプロ市民とかが大臣になっているわけです。

そういう腐ったところに猛然とダッシュをかけているのが竹原市長ですね。本文で具体的に書いてあります。ここは面白い。

職員のなかに必ず市長の影でマスコミに「裏情報」をそれらしく流す人間が出てくる。一種のユダですね。
人間のいやらしさ。
そういう醜悪なところもはっきり書いてある。
ともかく面白い。

マスコミは目につく悪いところを指摘して叩くだけですが、もっとこの市長の真意を読む必要があるのでは?

以上は私の感想です
おそらく正反対の感想を持つ人もおられるでしょう。この市長に反感を持つひとも多いかも。
でもまず読んでください。
ほんとおもしろいですよ。そして考えさせられます。
ボロボロになるまで読み返した ★★★★☆
知人が貸してくれたので読み進めるうちにひきこまれました。
赤ペンで書き込みながら読むのが習性なのですが
我慢して読み終えました。
それだとどうしても読後感が物足りないので
二冊取り寄せました。
一冊は自分用に思いっきり書き込んで折れ目をつけて・・・
もう一冊は、おせっかいかと思いましたが
ぜひ読んでもらいたい某政治家に・・・・・
しかし、公務員はひどいね、認識を新たにしました
目からウロコ、とても勉強になる本です。