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現職警官「裏金」内部告発

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
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驚くべき内容の告発本 ★★★★★
是非、一読を勧めます。

とにかく、警察組織の腐敗ぶりに驚嘆しました。
著者は、このような腐敗は、警察だけでなく、官公庁に蔓延しており、根絶はむずかしい、と指摘していますが、さもありなんと感じます。

本としては、読みやすい文章となっています。
一気に読み通してしまいました。
一部要約 ★★★☆☆
警察が裏金を作る方法でも最も頻繁に行われるのが、偽の領収書を作って公金から金を抜くことである。この行為は全ての警察署員が行う行為で、私は警察官になって36年間、この行為を拒否し続けた。そのために、組織不適応者の烙印を押され、転勤や左遷を多く受けた。

警察官の昇進試験は、7〜8割の受験者には試験の問題が事前に漏れていて、本当に実力試験をパスするのは2〜3割しかいない。愛媛県の警察官なら誰でも知っている事実である。試験問題を漏らすのは、県警本部の部課長や警察署長などで、受験者を自分の派閥に取り込むためである。

警察の「捜査協力費」は、国費の「捜査費」と県費の「捜査報酬費」の2つがある。どちらも捜査協力者への謝礼金だが、実際には捜査協力者にはほとんど支払われていない。警察官や職員が協力者になりすまして偽の領収書を作り、99パーセント裏金にしているのである。

2008年11月、東京と埼玉で厚生労働省の元事務次官と妻が殺傷された事件では、自首した犯人は「ペットのあだ討ち」と述べたが、警察は「これは年金テロだ」と主張していた。警察がテロだと主張したのは、そう言えば特別の捜査費用が国から支給されるからである。だから、容疑者が自首してから犯人と確定するまで一週間もかけて、捜査日数を延ばして費用を使ったのである。もちろん、かなりの捜査費用が警視庁や埼玉県警の捜査一課にキックバックされたはずである。
定年退職し、組織に見事勝った著者に拍手を送るしかない。 ★★★★★
 仙波を支えた東玲治のドキュメントほど読ませる文章ではないものの、コミカルタッチながら本人にしか書けないにじみ出るような心情の詰まった、勇気と希望の双方をリスクを負ってでも創り出すのは読者だと問う本。

 『われらはみな、アイヒマンの息子』でも、安易に「自分がしなかったとしても、他人の千人もがそうしたでしょう(アンダース)」と考えやすいものだが、それは「他人にもその可能性があったこととして、自分の悪行が免除・無効となるような考えすら悪行になる」と突きつけられたが、本書でも、子どもに「おまえを守るために、お父さんは会社の不正に手を貸して罪を犯したんだよ。」と言い訳するのか?と読後自問自答した。

 
 捜査協力費・捜査報償費・需用費・食糧費・旅費・カラ残業等あらゆる手段で裏金作りは組織的に行われ、額は少なくなったもののより巧妙化して今も続き、それは全国で行われている。
 情報公開を拒む双璧は、軍と警察だが、防衛省ですら現場は杉山隆男の『兵士』シリーズを書かせる程、何年にも亘る密着取材を引き受けた。
 しかし警察ものでそのような本を見たこともないし、日常的に不正が行われている以上取材を受け入れられるはずもなく、市民は『警察24時』のような広報番組をバラエティとして見るに止まる。

 80年代に松本均が『警察の裏は』シリーズを書き、最近になってようやく退職したトップが裏金の存在を明らかにし、仙波が初めて現職告発した。
 この流れが成就する時は来るのだろうか?
 組織の掟に歯向かう者は孤独で、身に危険も及ぶ。
 そうであっても東の遺志を継ぎ、無事今年定年まで勤め上げた著者の偉業は、もっと大きく取り上げられるべきだろう。

 私も知人の警官に内部告発を勧めたが、あえなく断られてしまった。
 本書については、現職警官のレビューを待ちたいと思う。








居た堪れない気持ちでいっぱいです。 ★★★★☆
先日テレビで特集されていたためこの一件を知り併せて本も読んでみました。真面目に誠実に頑張ってきた仙波さんが不遇な立場に置かれても屈せず最後まで信念を貫き通した生き方をされたことにただ居た堪れない気持ちでいっぱいです。残念ながら世の中にはこのような理不尽なことがあると思います。正義感が時に自己満足かと錯覚し迷うことがあります。正しいことが通らないことがよくあります。読み終わって正直やるせない気持ちが増すばかりで爽快感はありませんでした。仙波さんが御自分の生き方に御納得されているのが唯一の救いです。★4つにさせて頂いたのはそういう理由です。
一番迫力のある警察犯罪告発の本 ★★★★★
今まで警察の不正に関する本は数多く読んできたが、この本が一番迫力がある。
それは、著者が一度も裏金を手にしなかったこと、現職の警察官であること
告発後にさまざまな嫌がらせにもめげずに定年退職まで勤め、警察人生を全うしたことが
なにより、著者の指摘したことが事実であったことを証明している。