まず改めてウィンドウズXPの弱点を詳しく知り、それを補完するフリーソフトを利用すべきだということ。それから、マイクロソフトや市販アプリを使わずに軽い動作で同じ作業ができるフリーソフトを紹介してあり、私が使っているのとは違うけど、これにはこういう特徴と良い機能があるという合理的な説明がしてあること。デスクトップとモバイルとで、メールデータを同期させるために、USB接続の小型HDDで、レジストリでなくINIファイルで管理させるメールソフトを入れておいて持ち運ぶアイディア。日本語入力やキーボードのカスタマイズ。ファイル管理に便利なソフトや、ウィンドウズの設定の変更の仕方などなど、新しい刊行なので今すぐ役立つ情報が満載でした。
私もフリーのテキストエディタは使い分けているので、縦書き表示のできるソフトをこの本で紹介されたのは特に収穫でした。マニアが執筆したこだわりの偏った本や、よくある初心者向けのハウツー本のように、OSの基本的操作とメールのやりとりだけでなく、テキストや検索、ブラウザ、ファイルの拡張子、バックアップ、クリップボード、日本語入力環境、レジストリなど多岐に渡ってわかりやすく説明し、しかも押しつけがましくない紹介で、良いフリーソフトを沢山載せてあるので、非常にバランス感覚が良い本でした。
従来のフリーソフト紹介本というのは、正直あんまり役に立たないのも多かったりするのですが、これは本当に使ってみようという気になるものばかりでした。
冷静に今のウインドウズXPを客観視して、それをいかに使いやすくするかにポイントを絞っているのも、素晴らしいと思いました。